ジェイティービー（JTB）はこのほど、アジアを中心とした訪日外国人をターゲットとする施設向けの販促用フリーペーパー「東京・大阪ショッピングガイド」を発行した。訪日観光客が東京と大阪を一度に観光する傾向が高いとの分析から、今回は東京の主要エリアのほか、大阪の難波や心斎橋などを含めた全16エリアの47施設を1冊にまとめて紹介。発行部数は9万部を予定している。また、1月25日にはウェブサイトも新たに開設し、誌面とウェブサイトで連動させることでさらなる需要の取り込みをはかる。

　これは、2009年9月に開始したサービスの第2弾で、2月14日から21日までの春節や花見の時期にあわせた訪日とこれにともなう施設の利用促進を見込む。新宿、渋谷、銀座などの都内や難波や心斎橋などの百貨店、家電量販店などに加え、御殿場のアウトレットモールなどの情報を掲載したほか、同誌を持参すると商品購入や施設利用の際に割引きや小物のプレゼントなどの期限付きの特典を付けた。空港やホテル、旅行会社などにも設置し、旅行会社のウェブサイトには新たに開設するショッピングガイドへのリンクを設置するなど露出していく。対象を訪日客の7割を占める中国、香港、台湾、観光からの訪日客とし、表記には簡体字や繁体字、ハングルを併記した。

　今後は、大連や瀋陽、青島などへも配布エリアを拡大し、年間で2回から3回の発行をめざす。九州・沖縄版など他エリアの発行も視野に入れており、英語圏やロシア、東南アジアからの訪日観光客の動向にあわせて他言語への対応も検討する。