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ウラジオストク航空、サハリンチャーターの商品造成促す−個札販売反響高く

  • 2009年4月27日
 ウラジオストク航空(XF)は4月23日、成田/ユジノサハリンスク間のチャーター便を利用したパッケージ商品の造成を促すため、旅行会社向けにセミナーを開催した。すでに3月から運航を開始しているが、夏場のシーズンに向けて観光需要の取り込みを強化するねらい。XF旅客営業部部長の花岡健治氏は、「ビジネス需要は定着しおおり、パッケージ旅行の造成や団体旅行を取り込んでいきたい」と話し、通年での運航を今後長期的に継続していくことで需要を高めていく考えを示した。また、ITCチャータールールの規制緩和で可能になった個札販売でも利用の拡大を見込む。

 今回のチャーター便の手配、販売を取り扱うジャパン・エア・トラベル・マーケティング(JATM)は、まだあまり知られていないサハリンの観光スポットやインフラなどを紹介。日本統治時代に建てられた王子製紙工場跡やユジノサハリンスク市内を一望する山の空気展望台などの観光スポットもあるほか、夏場は花や緑など豊富な自然を感じることもできる。ホテルはガガーリン公園近くのサンタホテルやメガ・パレスなどの高級ホテルのほかスタンダードホテルなども充実しているという。実際にサハリンを訪れたJATM営業本部副本部長の滝澤さおり氏は、「北海道のような雰囲気があり、日本の歴史を感じられる」と魅力を説明。また、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」はサハリン旅行の経験がモデルになったといわれており、サハリン鉄道に乗車してその足跡をたどるプランなども紹介した。

 個札販売に関して花岡氏は、「問い合わせが多く販売にもつながっている。反響も大きい」と話し、今後さらなる販売の拡大に期待を寄せる。このほど国土交通省に申請したIIT運賃であれば、7月16日から8月31日までの往復で9万9000円。別途発券手数料2100円や成田空港施設使用料の2040円などが必要となる。また、新たに成田/ユジノサハリンスク間と同じPNR上で同時に発券する場合のみ利用可能なONTO運賃も設定。ウラジオストクまでであれば往復2万8000円だ。


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