キャセイパシフィック航空が路線再編、景気後退の影響で−日本路線も対象

  • 2009年4月21日
 キャセイパシフィック航空(CX)と香港ドラゴン航空(KA)は5月から、旅客便の増減便や座席供給量の調整を実行する。これは、世界的な景気低迷による影響を受けたもので、旅客の輸送力を8%、貨物の輸送力を11%削減。CX最高経営責任者のトニー・タイラー氏は、「2009年は極めて厳しい年になると予想している。2009年第1四半期も総売り上げが前年比22.4%減となり業績が悪化した」とコメントし、長期的な事業継続のための対応策と説明した。

 CXでは、運航便数や機材変更による座席供給量の削減を実行。旅客便の減便はヨーロッパ線やアジア線がメインとなる。日本路線での減便はないものの、香港/台北/東京線の座席供給量を削減する。同路線のCX504便、505便、450便、451便の使用機材をボーイングB747型機からエアバスA330型機へと変更し、1便あたり68席少ない311席とする。一方で、香港/札幌線は7月から8月まで、週4便に3便増便しデイリーで運航する。

 一方、KAは香港発着の一部路線で運休や減便、座席供給量の削減を実行する。日本路線では、デイリー運航している福岡線を運休。このほか、桂林、西安、大連経由瀋陽線を運休し、釜山、三亜、バンガロールを減便、上海線は機材を小型化する。