求人情報

オランダ、日本オランダ年で関心の高まりに期待、親善大使マスコット決定

  • 2009年4月17日
 日本とオランダでは現在、2008年の日蘭修好通商条約締結150周年と09年の日蘭貿易開始400周年を記念して「日本オランダ年2008−2009」を開催している。これにあわせ先ごろ、オランダ大使公邸で「日本オランダ年2008-2009」の親善大使のネーミング発表がおこなわれた。

 このマスコットは、オランダを代表する絵本作家ディック・ブルーナ氏がデザインしたもの。日本とオランダの400年にわたる友好関係を象徴するものとして、また日本でもオランダでも覚えやすいとの理由から、日本の「ニ」とオランダの「オ」を組みあわせた「ニオくん」との名前が選ばれた。今後さまざまなイベントで、この親善大使マスコットが露出され、日蘭の新たな架け橋として活躍していくことになる。この名前を考えた小学生3名には、駐日オランダ大使フィリップ・ドゥ・ヘーア氏から「日蘭ジュニア親善大使」の称号が授与された。

 発表会で挨拶に立ったヘーア大使は日本とオランダとの長年にわたる交流の歴史に触れながら、「『日本オランダ年2008−2009』を通じて、オランダに対する理解を一層深めていただきたい」と述べ、期間中、アート展覧会、コンサートなどさまざまな分野で開催されるイベントへの参加を呼びかけた。

 インタビューに応じたヘーア氏は日蘭の観光交流について「昨今の円高によって、日本人旅行者がオランダを訪れやすくなっていると思う。オランダはとてもコンパクトな国。移動がしやすく、短い期間でさまざまな場所を訪れることができる」と述べ、日本人旅行者の増加に期待を寄せた。一方、オランダから日本へのインバウンドについても、「(日本を旅行するにあたって)もはや言葉の壁はないはず」と述べ、「日本オランダ年2008−2009」を通じてオランダ側でも日本への関心がさらに高まっていくだろうとの認識を示した。

 なお、今回の発表会では、経済、教育、社会分野で取り組まれている先進的な取り組み「オランダ・イノベーション・プラットフォーム」もあわせて紹介された。このプロジェクトは、オランダ首相のヤン・ピーター・バルケネンデ氏が主導する諮問機関。高等教育、研究開発、最先端事業などでオランダが世界上位5位以内に入ることをめざす。現在実施されているプロジェクトは、花&食料、ハイテクシステムと資材、クリエイティブ産業、水、年金&社会保険、科学の6分野。今後こうした分野で日本との協力関係を模索していく。