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BTMAジャパン、業務渡航の包括受注を支援−「BTMの日本化が課題」

  • 2009年3月9日
 ビジネス・トラベル・マネージメント・アドバイザーズ・ジャパン(BTMAジャパン)は、旅行会社が企業から業務渡航の関連サービスを包括的に受注するための支援事業を開始した。外国航空会社や業務渡航系旅行会社に勤務してきた森栄蔵氏が、これまでの経験を活かして旅行会社にサービスを提供する。また、「業務渡航の包括契約であるBTMを日本化することが課題」との認識から、旅行会社だけでなく顧客となる企業や、航空会社などサプライヤーへのコンサルティングも実施する考えだ。

 森氏は、これまで日本ではBTMが企業側に浸透しておらず、旅行会社も一部を除いて事業として確立できていないと指摘。しかし、経済危機などにより企業側には変化が起きており、大手企業でBTMを導入しようとする動きが出てきているという。旅行会社にとってのチャンスとなるこうした動きに対して、BTMAジャパンでは、企業側にはBTM導入の際に実施する競争入札のアドバイスなどを提供し、旅行会社には応札、契約に向けて指導する。すでに旅行会社への提案を開始し、「年内には(顧客の旅行会社が)BTMに打って出られる」見込みだ。

 このほか、MICEの受注についても取り組みを検討。「旅行会社はMICEの企画段階から関わっていくべき」との考えで、旅行会社に対して、ノウハウを掴むことで自ら企画書を作成し、提案できるようにアドバイスしたいという。