エイチ・アイ・エス（HIS）は先ごろに開催した取締役会で、執行役員2名を選任するとともに職務の委嘱を決議した。新たに執行役員に就任したのは、本社仕入本部本部長であったボビー・A・ハック氏と九州・中国営業本部本部長であった中森達也氏。両氏ともにそれまでの職務を継続する。

　HISでは昨年4月に、現代表取締役社長の平林朗氏の就任にあわせて組織を改変し執行役員の役職を導入。この際、経営判断と営業施策の展開のスピード向上をねらって若手社員への積極的な権限委譲を実施していた。今回執行役員に就任した両名も40代前半だ。HIS経営企画室によると、こうした取り組みの結果「意識の決定が早くなり、新商品展開のスピードが向上した」という。特に組織改正で「原価管理グループ」を新設したことで原価を抑えられ、通期の業績見通しの上方修正につながったとの分析だ。


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