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国交省、規制改革会議で羽田の国際線枠拡大の可能性を説明−昼間に6万回も

  • 2008年11月4日
 国土交通省航空局長の前田隆平氏は、10月30日に開催された規制改革会議において、羽田空港の再拡張後の昼間の国際線発着枠が3万回以上となる可能性について説明した。会議では、3万回では国際線の需要に対して足りない、とする意見が出されたといい、前田氏の説明はこれに対するもので、5万回から6万回となる可能性もあるとした。

 昼間と深夜早朝それぞれ3万回ずつを国際線に割り振るとする考えは、「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン(冬柴プラン)」で明らかにしたものであったが、もともと国交省では6万回を上限として定めたものではなく、成田空港の増枠分2万回が需要に対して些少であることや、国内線の需要動向に応じて配分していく考えを示していた。航空局によると、前田氏の発言は成田空港が国際線の基幹空港との位置づけを変えるものではなく、あくまで成田の2万回分を上回った国際線需要と、羽田の国内線需要を考慮して配分していく考え。

 成田空港常務取締役の平山由次郎氏も10月31日の定例会見で、「成田は内陸空港で夜間の発着は不可能。成田空港の立場では、相互補完的な関係が望ましい」とし、「成田としては、平行滑走路を予定通りに完成する責任を確実に果たす」と語った。