セブ・パシフィック航空、関空/マニラ線就航、関空線のデイリー化めざす

  • 2008年10月2日
 セブ・パシフィック航空(5J)は11月20日から、関空/マニラ線を週3便で運航する。5Jが日本に乗り入れるのは今回が初めてのこと。運航日は火曜日、木曜日、日曜日で、機材は平均機齢2年のエアバスA320-200型機またはA319-100型機を使用。座席数はA320-200型機が約180席、A319-100型機が150席で、全席エコノミークラスとしている。5Jはセブを拠点とする格安航空会社(LCC)で、現在は国内線で30路線900便、アジア各地への国際線で14路線週81便を運航する。

 5Jは以前から日本への就航を希望。日本発の海外旅行市場のなかでフィリピンはマスマーケットではないものの、日本市場は底堅い需要を維持していると判断し、路線を開設することで訪問者数が増加すると期待している。また、日本政府が東南アジアとの自由貿易協定(FTA)化を推進するなか、2006年には日本・フィリピン経済連携協定に署名し、今後さらなる自由化を促進することから、ビジネス客の需要拡大も見込む。将来的にはマニラ線を週4便に増便、セブ線を週3便で開設し、関空/マニラ間のデイリー運航をめざすという。

 ただし、現在のところ、販売チャネルはオンラインを中心とし、ターゲットはレジャーのFITがメイン。運賃額は一番安価なもので8日前までの予約・発券の場合、片道1万800円。燃油サーチャージ額は片道110米ドル(1万1688円)の設定だ。予約後24時間以内の発券を条件としているため、今後、日本での総代理店を務めるエア・システムでは旅行会社への販売手法を検討し、5Jと調整していく予定だという。

 なお、関空/マニラ間の路線は現在、タイ国際航空(TG)がデイリー運航のバンコク線の経由地としているほか、フィリピン航空(PR)が週5便で運航。さらにPRは10月26日からマニラ線をデイリー運航に拡大、関空/セブ線を復便する予定で、関空/フィリピン間の路線は増加している。


▽関連記事
フィリピン航空、関空/セブ線を冬スケから復便、マニラ線もデイリー化(2008/09/05)

セブ・パシフィック航空、年内の日本路線開設に向け準備(2005/06/02)