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神戸運輸監理部、流通科学大学と観光人材育成で連携

 国土交通省神戸運輸監理部と流通科学大学(神戸市)は9月11日、観光に携わる人材育成に向けた連携協定を締結した。国交省の地方運輸局や運輸監理部では初めての試みで、2009年度から新入生を対象に講座を開くなど連携を進めていく。

 観光と海運のコラボレーションをテーマに地域づくりに取り組む同監理部と、観光・生活文化事業学科を持つ同大学が合意。観光分野で活躍する人材育成を目指し協力していく。今年6月に観光をテーマにフィールドワークを共催し手ごたえを感じたことから継続的、組織的に取り組むことになった。

 開講する講座は「こうべ・せとうち学(仮称)」。神戸港や瀬戸内海沿岸地域の観光や海運、生活文化などをテーマに、共同でテキストとカリキュラムを作成し教員のほか同監理部の職員が講師を務める。カリキュラムには「神戸の観光行政」や「地域と海運」、テキストの内容には産業観光やグリーンツーリズムなども含めるという。

 同日行われた協定書交換式では、同監理部の田中護史部長と同大学の石井淳蔵学長が協定書を交換。田中部長は「若い人たちに観光や地域の発展に寄与してもらえるよう、大学と連携していきたい。我々は近畿、瀬戸内の玄関口として観光振興、まちおこしのノウハウを高め、大学には観光の『知』の集団として機能していただきたいと期待している」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社