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パプアニューギニア、SITで年10%増へ、各テーマの集客高め、相対数増加に

  • 2008年9月17日
 パプアニューギニア政府観光局の日本マーケティング・オフィサーのポール・コネ氏が来日、SITのニッチ市場を中心に観光発展をめざす考えを改めて示した。同国では2007年から、観光客数を年10%増にしていく5ヶ年計画「ツーリズム・マスター・プラン」を実施。持続可能な観光を重視し、ダイビングやサーフィン、トレッキングなど、各プロダクトごとに誘致を強化していく。昨年、パプアニューギニアを訪れた観光客数は7万人で、今年は42%増の10万人の見込み。現在の日本人観光客は3000名程度だが、同観光局日本事務所の旅行業界担当マネージャー山田隆氏は、「PXの座席数を考えると年間で1万名を送客できるが、まずは4000名までもっていきたい」と日本市場でのターゲットを掲げる。ただし、今年はピースボートによる1000名の団体が3本訪れたことから、5000名の訪問者数を予測している。

 同観光局は昨年6月に日本事務所をオープンしており、コネ氏は「以前は日本市場とのコミュニケーションが少なく、戦略も明確ではなかったが、プラスに進んでいる」と評価。また、山田氏はSITの催行率向上を強調する。特に「8月は前年比38%増の400人の日本人訪問者があった。SITの周遊型が多く、最小催行人数に達せずに中止となっていたツアーが催行したことで人数が増えた」と見る。日本からのSITとして、ダイビング、トレッキング、バードウォッチング、蘭などの植物観察のほか、リバークルーズ、サーフィンを打ち出す考えで、サーフィンは今年は9月から、パプアニューギニア・サーフィン協会と合同で実施する「サーフィン・キッズプロジェクト」を皮切りに、日本での誘致を強化していく。今後も「各プロダクトについて150名から300名程度集客したい。ピンポイントのプロモーションで全体数をあげていく」方針だ。


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