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大韓航空のLCC、2009年中に日本就航の可能性も−ブランド名はジンエアーに

  • 2008年6月17日
 大韓航空(KE)の格安航空会社(LCC)「ジンエアー」(旧エアコリア)が、早ければ2009年の夏にも日本路線に就航する可能性があることがわかった。今年7月中に国内線初便を運航する計画で、1年間は国内線の運航実績を積み、国際線就航に繋げるようだ。国際線の計画は未定だが、日本就航にも意欲を示す。日本地域本部/旅客チーム長/部長の黄圭烈氏は、個人的な考えと前置きしつつ「採算の厳しい地方路線などを代替する可能性もある」と述べ、あらゆる可能性を検討することになると語った。


▽社名は「ジンエアー」、ユニフォームはジーンズでカジュアルに

 ジンエアーは6月15日、韓国の明洞でブランドローンチングイベントを開催し、社名、およびブランド名をエアコリアから「ジンエアー」に変更したことを発表した。真実の「真(韓国読みで“ジン”)と、英語の「Jean」から名づけ、実用的かつ競争力のあるサービスで、旅行の新しい概念を生み出していくという意味を込めた。若者をターゲットに、モノクラスで座席指定なし、オンライン販売限定など、価格訴求が可能なLCCのビジネスモデルを採用することを発表。その一方、乗員のサービスや機材メンテナンスはKEのレベルに維持し、「プレミアムなサービスを提供する実用的な航空会社」をめざす考えだ。

 また、ロゴには水色と紫の蛍光色で彩った蝶々を採用し、いつでも気軽に利用できるエアラインのサービス精神を表現。航空機も銀色と航空機で使われにくい黄緑色を基調に、若々しく斬新で差別化されたサービスをアピールしていく。乗務員のユニフォームは、社名に象徴する「ジーンズ」を採用。ジーパンとTシャツ、ジャケットのカジュアルなスタイルで搭乗客との距離感を縮め、快適な空の旅を提供していく。

 なお、ジンエアーでは今回のイベントを皮切りに、ブランド浸透を目的とした街頭でのピーアールイベントを新村、盆唐などソウルの首都圏を中心に、7月末まで展開する予定だ。


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