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ヘルスツーリズム研究所、旅から企業の従業員「健康」支援へ−機運捉え

  • 2008年6月3日
 ヘルスツーリズム研究所は、ヘルシーカンパニー支援事業を本格的に取り組む。ヘルシーカンパニーはアメリカの経営コンサルタント、心理学博士のロバート・S・ローゼン氏が提唱した概念で、健康な社員が収益性の高い会社をつくるというもの。ヘルスツーリズム研究所は5月26日付けで、ヘルシーカンパニー推進室を設置しており、旅行を媒介にして「ヘルシーカンパニー」の実現をめざす。

 具体的な事業は、旅行型健康増進プログラム開発事業、プログラムのエビデンス検証事業を中核とし、義務化された特定保健指導に相当するメタボリックシンドローム対策、企業需要の高いメンタルヘルス、禁煙を柱として地域の健康素材や人材を活用したエンタテイメント性の高い健康増進プログラムを提供する。関連事業として「ヘルシーファシリティ」認証事業、人材育成・教育事業、コンサルティング事業の5事業を展開。このほか、交流・文化事業を活用した職域向け総合健康管理事業、健康関連広告事業を6月1日から開始する。

 ヘルシーカンパニーは、従業員の健康管理を経営管理の一環とし、事業の収益拡大や活性化、医療負担の軽減を積極的に目指す考え方を包含した企業の総合的な健康増進活動のこと。経済産業省、厚生労働省は「健康会計」という概念で、健康増進効果、副次的効果などの費用対効果のほか、CSR観点での仕組みを開発して推進しており、ヘルスツーリズム研究所はこうした流れを受けた新たな観光、旅行分野の事業モデルをめざす。