AF・KLグループ、アリタリア航空の買収断念−リストラに労組の同意得られず

  • 2008年4月4日
 エールフランスKLMグループ(AF・KLグループ)は4月2日、アリタリア航空(AZ)の買収を断念した。AZの労働組合がリストラ案に反発、同意を得られなかった。AF・KLグループは、3月14日の買収提案以来、複数回にわたって交渉を続けてきたが、これ以上交渉の余地はないと判断したという。これまで、早期の黒字回復のためにはリストラが必要とする一方、リストラの成功には組合の協力が不可欠と表明、組合の賛成を買収の前提としていた。

 AZでは、これを受けて会長のマウリツィオ・プラート氏が辞任。3日には、今後の対応策を検討するための臨時取締役会を開催する。


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