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日ロ航空交渉、シベリア上空通過枠が拡大、通過便コードシェア制限も撤廃

  • 2007年6月26日
 日本とロシアの航空当局間協議が開催され、課題となっていたシベリア上空通過料の廃止、シベリア上空通過便に関するコードシェア制限の撤廃などで合意、これを受けて日露新航空協定のため今後、交渉を再開する。これまでは1967年3月に発効した日ソ航空協定を継承してきたが、これまで新たな航空協定の締結に向けて会合を開催してきたが、上記の2件について日本側の意見が反映されてこなかったことから、新たな協定の締結には至っていなかったもの。

 今回の交渉では日本側企業のシベリア上空通過便数枠がこれまでの週108便相当から週140便に拡大したほか、ロシア企業のアエロフロートロシア航空(SU)が使用していなかった発着枠を活用し、旅客便ではトランスアエロ航空(UN)の週2便、貨物便でエアブリッジカーゴの週1便の成田乗入れを認めた。

 また、SUは過去最大で週20便の運航を行っていたが、現在は週12便。これに今回の交渉で参入を認めた週3便分を考慮しても、週5便分が空く。これについて、国交省は「権益の無いところは参入できない。また、枠を流用するスキームもない」として再配分などの考えは無いとしている。ただし、A滑走路の枠だけに、今後の日中間をはじめ、各国との交渉で大きな争点となりそうだ。