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トルコ、セミナー開催、観光需要の回復を目指し、体験型の商品を提案

  • 2004年7月15日
 トルコ大使館はこのほど、旅行会社を対象としたセミナーを開催、安全性を念頭に置きながら、日本市場の需要回復を進める。昨年のイスタンブールで発生したテロ以降、日本人訪問者は減少。トルコ航空(TK)の上期スケジュールは成田/イスタンブール線が週4便となっており、デイリー運航を維持する需要には戻っていないのが現状。ただし、これまでのところ新たなテロの発生も無く、日本旅行業協会(JATA)のトルコ視察団でも安全性を評価している。
 セミナーでは観光需要の回復を目指し、世界遺産や健康をテーマとする旅行を提案。例えば、世界遺産として有名なカッパドキア周辺を空から周遊する気球ツアー、魚が人を突いて皮膚病を治すと言われるカンガルの温泉、発汗した後に大理石の台上でマッサージをする「ハマム」などのトルコならではの素材を紹介。また、マルマリスから船で行く洞窟探検ツアーなど、各地の自然や文化遺産を含む体験型の商品造成を提案した。
 さらに、新たなデスティネーションとして黒海地方を紹介。これまで多くのツアーで紹介してきたトルコとは違い、日本の気候と似ていることから、滞在しやすいという。素材としては、湖水のリゾート地のイェディギョレール国立公園を中心に刺繍などの民芸品作りの観賞、ラフティングのほか、ウィンター・スポーツとしてカルタルカヤスキー場もあり、これまでのトルコとは違った体験ができるという。