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HIS、8月は2.8%減、7月に続き海外・国内・外国人で前年割れ

  • 2019年10月1日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の今年8月の総取扱高は、前年比2.8%減の633億4820万円となった。HISとオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社の取扱高を、社内取引分を相殺した上で合計したもので、海外旅行は2.4%減の521億3656万円、国内旅行は3.7%減の77億985万円、外国人旅行は6.1%減の35億178万円。7月に続きいずれも減少した。

 海外旅行は韓国と香港に影響が出始めた一方、タイアップツアーなどに合わせて仕入れを強化したシンガポールが21%増と好調。チャーターを実施しているグアムも25%増となり、過去最高だった前年に迫る結果に落ち着いたという。方面別ではアジアが7.1%減、北米・中南米が3.2%減となったものの、オセアニア・南太平洋は9.8%増、欧州・中近東・アフリカは9.5%増、ハワイ・ミクロネシアは1.7%増となった。

 商品別では、夏休みの家族旅行需要の増加から企画旅行が10.3%増となった一方、手配旅行は10.0%減に。チャネル別ではオンラインが11.7%増と引き続き好調で、店舗は5.3%減だった。

 国内旅行では、チャーターにより道東と道南が順調に推移。沖縄でもオプショナルツアーなどによりピーク期の需要を取り込んだものの、全体ではマイナスとなった。外国人旅行は欧米からの受客が大幅に増加したものの、東アジアからの受客において販売商品を見直したことで、総取扱高は減少した。