春闘:阪急阪神ホテルズ、帝国ホテルなど

  • 2019年4月1日

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)によると、2019年春闘で阪急阪神ホテルズ、帝国ホテルなどが賃金や一時金などについて合意した。詳細は下記の通り。

【合意・阪急阪神ホテルズ】

●賃金
・2019年4月の昇給及び昇格について、人事制度及び人事考課制度に基づき、従来どおり
適切に実施する
・正社員および一般型契約社員の基本給を一律500円引き上げる
・地域別基本給テーブルについても改定する
・初任給について高校卒を5,000円、専門学校卒及び短期大学卒を3,000円引き上げる
これに伴い、地域別基本給テーブルについて、CS5は最低基本給を5,000円引き上げる
・CS5の正社員の基本給について、2018年4月1日以前に高校卒の新規学校卒業者として入社
した者は5,000円、それ以外の者は3,000円、それぞれ評価給に加えて引き上げる
●その他要求
・年次有給休暇の半日取得制度を導入する
・「残業問題」および「ハラスメント問題」への対応については全社で取組む重要課題と認
識し、問題の重要性について全従業員に周知を図る
・問題の根絶に向けた新たな対応策について、労使協議会で検討したうえで、2019年4月
末を目途に策定する

【合意・立川ワシントンホテル】

●賃金
・年間所定労働時間縮減にともない、時給制契約社員、パート・アルバイトの時給テーブルの変
更を実施
●その他要求
・総合職、営業一般職、月給制契約社員の所定労働時間を、1日7時間45分より7時間30分
に改定する

【合意・名鉄トヨタホテル】

●賃金
・賃金制度の運用を確実に実施する
●一時金
・年間2.2ヵ月
・利益目標の基準に応じ、期末賞与を支給する
●その他要求
・年次有給休暇の取得について、利用者に対して希望日を伺う。また、希望日に対して取得が困
難な場合は、使用者側から別日を提案するように実施する(計画的に休暇を取得できるように、
また、労使共催の旅行等で年休消化ができるよう労使で努力していく
・年始手当を1日2,500円へと引き上げる
・組合員の毎月の公休日の取得管理を徹底する。今後も現場長への指導を実施していく
・2ヵ月に一度の意見交換の場に応じる
・若年層の離職を防ぐため、グループホテルでの人事交流については、当社だけでなく他のグルー
プホテルにとっても、メリットが大きいため、今後、積極的に調整をはかり実施していきたいと考える
但し、会社が別のため、慎重に実施したいと考える

【合意・帝国ホテル東京・大阪支部】
●賃金
・定期昇給の実施
●一時金
・(東京)年間協定
社員:5.25ヵ月、東京社員:4.4ヵ月
・(大阪)年間協定
社員:4.0ヵ月、大阪社員:3.2ヵ月
●その他要求
・年度付与有休
平均取得日数である10日を維持しつつ、最低取得日数を7日とする

【合意・都ホテルズ】

●賃金
・定期昇給の実施に加え、基礎給(年齢給)を一律1,000円引き上げる

【合意・ホテルニューグランド】

●賃金
・本給増額分組合員(正社員)一人平均5,000円引き上げる
●一時金
・夏季本給+職務手当の1.5ヵ月、冬季別途協議