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三越伊勢丹旅行、ニッコウトラベルを吸収合併、来年4月に

  • 2018年12月4日

 三越伊勢丹ホールディングスは12月4日、連結子会社である三越伊勢丹旅行、ニッコウトラベル、ニッコウ企画の3社が来年の4月1日付で合併すると発表した。旅行情報誌やパンフレットの制作を担うニッコウ企画をニッコウトラベルに吸収合併したのち、ニッコウトラベルを三越伊勢丹旅行に吸収合併する。存続会社の三越伊勢丹旅行は社名を「三越伊勢丹ニッコウトラベル」に変更する。

 三越伊勢丹HDは2015年、旅行事業強化を目的として完全子会社の三越伊勢丹旅行を設立。既存のJTB伊勢丹トラベルについては精算し、店舗を三越伊勢丹旅行が引き継いでいた。17年にはニッコウトラべルを37億円で買収し、完全子会社化。富裕層の旅行市場における事業拡大に努めていた。

 三越伊勢丹HDによれば、今回の統合は買収時から視野に入れていたもの。現時点でも相互送客や本社の一体化などでシナジーは生んでいるが、企画から添乗までを自社スタッフが一貫して担うニッコウトラベルのノウハウを、合併によってさらに迅速に三越伊勢丹旅行のスタッフに浸透させるという。10月時点の三越伊勢丹旅行の社員数は約130人、ニッコウトラベルは約80人で、人員削減などは実施しないとしている。

 今後については、国内旅行に強みを持つ三越伊勢丹旅行と海外旅行に強みを持つニッコウトラベル、媒体制作を担うニッコウ企画の3社が一体化することで「独自性の高い国内・海外の企画旅行商品と自社社員による質の高い添乗サービス」を提供するという。