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ANAとJAL、8月国際線が170万人突破、16年ぶり-国内線は0.3%増

  • 2018年10月7日
2002年以降の半期別国際線旅客数推移(クリックで拡大)

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2018年8月の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比6.8%増の175万8497人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は5.7%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は7.6%増で、利用率は1.4ポイント増の83.3%となった。2社の合計値が単月で170万人を突破するのは2002年の8月以来。当時はJLが141万人、NHが34万人の内訳だった。



日系航空会社2社
2018年8月 国際線運航実績

全日空日本航空合計
旅客数(人)939,129819,3681,758,497
前年比104.8%109.3%106.8%
旅客輸送量
(千キロ)
4,636,1864,016,5078,652,693
前年比105.5%110.1%107.6%
座席供給量
(千キロ)
5,681,1274,711,54610,392,673
前年比104.4%107.4%105.7%
利用率81.6%85.2%83.3%
前年比+0.8pts+2.1pts+1.4pts

 このうちNHの旅客数は4.8%増の93万9129人で、ASKは4.4%増、RPKは5.5%増、利用率は0.8ポイント増の81.6%。JLの旅客数は9.3%増の81万9368人で、ASKは7.4%増、RPKは10.1%増、利用率は85.2%となった。旅客数ではJLを上回ったが、利用率はJLがNHを引き離している。

 方面別の旅客数では、NHは全方面で前年を上回っており、最も伸び率が高かったのは「北米・ホノルル」で7.8%増の20万3369人。次いで「アジア・オセアニア」が4.1%増の65万7092人、「欧州」が2.8%増の7万8668人となった。利用率とその伸び率が最も高かったのは「欧州」で2.9ポイント増の85.2%。利用率の2位は「北米・ホノルル」で0.4ポイント減の82.3%、3位は「アジア・オセアニア」で1.0ポイント増の79.8%だった。

全日空 2018年8月 国際線利用実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
北米・ホノルル203,369107.8%1,784,559107.6%2,168,068108.0%82.3%-0.4pts
欧州78,668102.8%744,942102.8%874,39499.3%85.2%+2.9pts
アジア・オセアニア657,092104.1%2,106,686104.7%2,638,665103.4%79.8%+1.0pts
合計939,129104.8%4,636,186105.5%5,681,127104.4%81.6%+0.8pts

 JLの方面別旅客数は、ASKを13.0%減とした「韓国」が5.4%減の5万1223人となった以外は前年を上回った。人数が最も多かったのは「東南アジア」で7.7%増の29万9058人。次いで「中国」が9.5%増の14万6293人、「米大陸」が7.3%増の11万9490人と続いた。伸び率が最も高かったのは昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で、75.9%増の1万7538人。伸び率の2位は「ハワイ・グアム」で19.5%増の11万6888人、3位は「中国」だった。

 利用率が最も高かったのは「中国」で4.2ポイント増の92.7%。このほか、「韓国」も6.2ポイント増の91.0%と9割超えとなった。利用率の伸び率の1位は「韓国」となり、2位は「欧州」で5.8ポイント増の86.3%、3位は「中国」だった。利用率が前年を下回ったのは「オセアニア」と「東南アジア」で、「オセアニア」が1.3ポイント減の78.2%、「東南アジア」が0.6ポイント減の82.8%だった。

日本航空 2018年8月 国際線利用実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
米大陸119,490107.3%1,141,001107.3%1,328,203104.1%85.9%+2.5pts
欧州68,440106.4%612,026106.8%709,22799.6%86.3%+5.8pts
東南アジア299,058107.7%1,146,739108.6%1,384,666109.3%82.8%-0.6pts
オセアニア17,538175.9%140,104179.7%179,098182.7%78.2%-1.3pts
ハワイ・グアム116,888119.5%648,474114.3%755,200110.4%85.9%+3.0pts
韓国51,22394.6%58,20093.3%63,99187.0%91.0%+6.2pts
中国146,293109.5%269,429109.2%290,611104.2%92.7%+4.2pts
合計819,368109.3%4,016,507110.1%4,711,546107.4%85.2%+2.1pts
*1 一部に他社によるJL運航便の販売分を含む
*2 一部数値・前年比は推計値の可能性あり

 このほか国内線では、2社合計の旅客数は0.3%増の736万6474人。ASKは1.6%減、RPKは0.7%増で、利用率は1.8ポイント増の78.7%となった。

日系航空会社2社
2018年8月 国内線運航実績

全日空日本航空合計
旅客数(人)4,000,9593,365,5157,366,474
前年比97.3%104.1%100.3%
旅客輸送量
(千キロ)
3,765,5692,574,0886,339,657
前年比98.5%103.9%100.7%
座席供給量
(千キロ)
4,804,8853,247,7258,052,610
前年比95.8%102.5%98.4%
利用率78.4%79.3%78.7%
前年比+2.2pts+1.1pts+1.8pts

 このうちNHは旅客数が2.7%減の400万959人と減少。B787型機のロールスロイス製エンジンの点検・整備の影響などにより、ASKは4.2%減となった。RPKは1.5%減で、利用率は2.2ポイント増の78.4%。

 JLは旅客数が4.1%増の336万5515人。ASKは2.5%増、RPKは3.9%増で、利用率は1.1ポイント増の79.3%となった。旅客数はNHが、利用率はJLがそれぞれ上回った。