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8月の国際線需要は5.6%増、アジア太平洋の好調続く

  • 2018年10月3日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2018年8月の国際線利用動向で旅客需要の大きさを表す有償旅客キロ(RPK)は前年比5.6%増となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は5.1%増で、ロードファクターも0.4ポイント増の85.0%となった。

 方面別ではRPK、ASKともに全方面でプラス。RPKの伸びが大きかったのはアジア太平洋の7.5%増で、次いでアフリカの6.8%増、中東の5.4%増となった。一方、ASKでは、ラテンアメリカが6.5%増と最も伸長し、2位が中東の6.3%増、3位がアジア太平洋の6.1%増であった。

 また、ロードファクターが最も高かったのは欧州の88.9%で、北米の87.2%、アジア太平洋の82.6%が続いた。ロードファクターの増減に目を向けると、アフリカが2.2ポイント増、欧州が0.5ポイント増、北米が0.4ポイント増となったほかは、前年を下回っている。

 なお、日本、豪州、ブラジル、中国、インド、ロシア、米国の国内線では、RPKが7.7%増、ASKが6.2%増、ロードファクターが1.2ポイント増の85.7%。日本はASKが0.6%減と絞られたのに対しRPKが1.1%増となり、ロードファクターは1.3ポイント増の80.3%と8割の節目を超えた。

▽IATAレポート全文(英語)
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◯有償旅客キロ(Revenue Passenger Kilometer、RPK)=運航距離×有償旅客数
◯有効座席キロ(Available Seat Kilometer、ASK)=運航距離×座席数
◯ロードファクター(Load Factor)=RPK/ASK

IATA 2018年8月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+6.8%+3.8%78.2%+2.2pt
アジア太平洋+7.5%+6.1%82.6%-1.3pt
欧州+5.1%+4.5%88.9%+0.5pt
ラテンアメリカ+4.8%+6.5%81.4%-1.3pt
中東+5.4%+6.3%80.7%-0.7pt
北米+3.7%+3.3%87.2%+0.4pt
合計+5.6%+5.1%85.0%+0.4pt

IATA 2018年1月~8月 国際線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
アフリカ+6.9%+4.3%71.5%+1.7pt
アジア太平洋+8.1%+7.1%80.7%+0.8pt
欧州+6.2%+5.1%85.4%+0.9pt
ラテンアメリカ+7.1%+7.2%82.2%-0.1pt
中東+5.1%+5.2%75.6%-0.1pt
北米+5.0%+3.6%83.5%+1.1pt
合計+6.5%+5.6%81.7%+0.7pt

IATA 2018年8月 国内線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア+1.5%+0.8%78.0%+0.5pt
ブラジル+3.8%+4.8%79.5%-0.8pt
中国+14.9%+11.7%88.0%+2.4pt
インド+22.6%+16.1%87.5%+4.6pt
日本+1.1%-0.6%80.3%+1.3pt
ロシア+13.2%+11.3%90.8%+1.6pt
米国+5.2%+4.6%86.1%+0.5pt
合計+7.7%+6.2%85.7%+1.2pt

IATA 2018年1月~8月 国内線需要動向

方面RPK
前年比
ASK
前年比
L/FL/F
前年比
オーストラリア+2.2%+0.5%78.8%+1.3pt
ブラジル+5.2%+5.4%80.7%-0.1pt
中国+13.2%+12.9%84.9%+0.2pt
インド+21.2%+17.0%88.1%+3.0pt
日本+2.6%+0.8%71.6%+1.3pt
ロシア+8.6%+6.3%83.0%+1.8pt
米国+5.1%+5.0%85.1%+0.1pt
合計+7.4%+6.6%83.6%+0.6pt