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寄港数増や需要拡大策を推進 関西クルーズ振興協、総会で意識共有

 関西クルーズ振興協議会(坂野公治代表世話人=近畿運輸局長)の2018年度総会が6月22日、大阪市住之江区の大阪市港湾局会議室で行われた。クルーズ旅行の需要拡大を図るセミナーや、管内へのクルーズ客船誘致活動などを行う事業計画を決めた。

 同協議会は03年3月、クルーズ振興による観光産業や地域の活性化を目的に設立。近畿2府4県など地方自治体、経済団体、船会社、旅行会社など117企業・団体が加盟する。

 総会であいさつした近畿運輸局の谷川勇二次長は、17年にクルーズ船で入国した訪日旅行者数が前年比27.2%の253万人で、クルーズ船の寄港回数も同37.1%増の2765回に達し過去最高を記録したと報告。「このうち関西の主要港は全国平均を上回る4割増で、229回を数えた。寄港数の増大は皆さまの努力の成果」。今年は3月にクイーンエリザベスが大阪港に、16万8千総トンのオベーション・オブ・ザ・シーズが舞鶴港に3回入港することを紹介し、さらなる増大に期待を示した。

 事業報告では、大型クルーズ船の入港時にブース出展をしたり、クルーズのパネル展を行うことによってクルーズファンの拡大につながったとし「今後もPRは積極的にやっていきたい」と話した。

 総会では、瀬戸内海クルーズを関係者が一体となって発信していく「瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会」が今年6月に設立したことも報告された。


情報提供:トラベルニュース社