ソラシド、国交省から厳重注意、機長が体調不良報告せず

  • 2018年3月14日

 国土交通省航空局は3月14日、同日付でソラシドエア(6J)対して厳重注意をおこない、4月11日までに必要な再発防止策を報告するよう指示したことを明らかにした。2月24日の羽田発長崎行き6J39便と折返便の6J42便の機長が、乗務直前に立ちくらみを起こして一時的に倒れ込んだものの、すぐに体調が回復したためそのまま自己判断により乗務したことに対するもの。

 6Jによれば、本来は健康管理部門に報告・相談して支持を仰ぐなど、必要な措置を講じなくてはいけなかったが、副操縦士も機長の一連の様子から、乗務に支障がないと判断した。国交省へは27日に報告。なお、両便の運航においては特段の問題は発生しなかったという。

 6Jは14日に発出したプレスリリースにおいて謝罪するとともに、「安全は経営の基盤であり、航空輸送の原点であることを改めて肝に銘じ、信頼回復に向けて全社を挙げて取り組んでまいります」と述べている。