2月の宿泊業倒産は前年と同じ8件、負債総額は19億円

  • 2018年3月14日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、今年2月の宿泊業の倒産件数は前年と同じ8件だった。負債総額は48.2%減の18億9900万円とほぼ半減し、2ヶ連続の減少。2月としては3年連続の減少となった。

 負債額別では10億円以上が1件、1億円以上5億円未満が3件、5000万円以上1億円未満が3件、1000万円以上5000万円未満が1件だった。大型倒産は老舗温泉旅館「吉田屋山王閣」を運営していた石川県加賀市のディー・エス・ワイ(旧商号:吉田屋)で、負債総額は約13億円。業績不振のため、新たに旅館経営の別会社として旧称号と同名の吉田屋を設立して事業を移管し、不採算部門を残した旧吉田屋をディー・エス・ワイに改称した上で特別清算となった。

倒産の原因別では「販売不振」が4件で最多。そのほかは「既往のシワ寄せ(赤字累積)」が3件、「他社倒産の余波」が1件だった。

 なお、2月の旅行業の倒産件数は1件増の2件で、負債総額は9.1%減の9000万円だった。詳細は別途記載(下記関連記事)。