KNT-CT、3Qは各利益3割増、欧州回復などが寄与

  • 2018年2月8日

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)の2018年3月期第3四半期(17年4月1日~12月31日)の連結業績で、売上高は前年比2.6%増の3180億6000万円、営業利益は29.8%増の42億7100万円、経常利益は32.4%増の43億6500万円、当期純利益は33.7%増の25億2800万円となり、第1四半期からの増収増益を継続した。売上原価は2621億300万円で、売上総利益は1.4%増の559億5600万円、販管費は0.4%減の516億8400万円。昨年4月に発表した組織再編に関しては「事業構造改革関連費用」として特別損失2億3900万円を計上した。

 事業分野別では、近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)、新会社の近畿日本ツーリスト中部(KNT中部)および近畿日本ツーリスト関西(KNT関西)、クラブツーリズム、訪日旅行が分類される個人旅行事業は、売上高が4.1%増の1772億400万円、営業利益が182.8%増の22億6000万円。欧州などで頻発したテロ事件や、国内でのバス事故の影響を受けた昨年の不振から立ち直りを見せた。特に欧州など海外旅行の回復が牽引したという。

 近畿日本ツーリスト(KNT)、KNT中部、KNT関西による団体旅行事業は、売上高が1.1%減の798億3400万円、営業利益が30.4%減の9億1300万円。昨年のリオデジャネイロオリンピックの反動で前年を下回った。地域旅行会社による商品販売などを含む「その他」は、売上高が3.3%増の608億7100万円、営業利益が17.7%増の9億6300万円だった。

 通期の連結業績予想については第1四半期・第2四半期に続き予想値を据え置き、売上高は4.3%増の4130億円、営業利益は14.5%増の34億円、経常利益は18.2%増の36億円、当期純利益は13億2900万円の損失からプラス転換の17億円としている。