エースJTB、18年度上期は3%増の3100億円へ、新ブランドでFIT強化

  • 2018年1月17日

大谷氏  JTB国内旅行企画は1月19日から、エースJTBの2018年度上期商品を順次発売する。17日に開催した商品説明会で同社代表取締役社長の大谷恭久氏は、「旅行者がFIT化し、旅行の目的を重視する傾向にあるなか、個人の多様なニーズに合わせた商品のラインナップが必要」と強調。「需給バランスに応じた価格変動型商品は今後の旅行業界の主流になる」との考えから、ダイナミックパッケージツアーの新ブランド「ダイナミックJTB」を立ち上げたことを説明した。加えて、JTB独自のサービスや地域の観光素材の開発などに取り組むことで、年間販売額は17年度見込み比3.1%増の3100億円をめざす。
 
 ダイナミックJTBは航空券やJR券と宿泊施設、現地での体験型プランなどを自由に組み合わせできる、国内・海外共通のダイナミックパッケージツアーで、廉価な商品から高額商品まで用意。1月25日から順次販売を開始する。同社はこれまで、間際の廉価な商品がメインのダイナミックパッケージツアー「エース・スペシャル・セット・プラン(ASSP)」をウェブサイト限定で販売していたが、新ブランドの販売開始に伴い終了する。

 新ブランドはウェブサイトに加え、コールセンターや各店舗でも販売する。大谷氏は「店舗でお客様へのコンサルティングをおこない、マッチングをはかるため、スタッフの教育に注力する」と意欲を語った。なお、価格変動型商品のためパンフレットは作成しない。

横田氏  同社仕入商品販売部販売促進統括マネージャーの横田典之氏は、「宿泊プランなどをお客様のニーズに合わせてJTBが『目利き』することが大きなポイント」と語り、ASSP比で宿泊施設のプラン数を400%から500%増やす計画を説明した。エースJTB全体の販売高に占める割合はASSPは5%未満だが、新ブランドでは約10%まで増やしたい考え。

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