成・羽・関の年末年始、国際旅客いずれも増加へ、関空は2割増

 成田国際空港(NAA)、東京国際空港ターミナル(TIAT)、関西エアポートは12月15日、年末年始(12月22日~2018年1月3日)期間中の国際線旅客数の推計値を発表した。日本人と外国人の旅客数を合算したもので、総旅客数は成田が前年比11.0%増の120万4100人、羽田国際線旅客ターミナルが5.9%増の64万1700人、関空が20.8%増の87万6300人で、いずれも前年を上回る見通し。中部国際空港は12月22日に予約状況を発表する。

 旅客数の内訳は、成田は出国者数が10.3%増の62万6800人、入国者数が11.7%増の57万7300人。NAAによれば、ハワイやセブなどのリゾート地や、香港などの近距離方面の人気が比較的高いという。グアムは北朝鮮問題の影響などにより減少する見通し。ターミナル別の総旅客数は第1が8.2%増の57万9200人、第2が14.6%増の52万8600人、第3が9.0%増の9万6300人を予想する。

 羽田は、出国者数が6.7%増の33万6700人、入国者数が5.0%増の30万5000人となる見込み。方面別の見通しについては公開していない。

 関空は、訪日外国人旅行者の急増などもあり、出国者数が20.6%増の45万9100人、入国者数が20.9%増の41万7200人を予想する。LCCの増便や新規就航で、週間便数が25.6%増の353便となった韓国で34.3%増で、全体的に搭乗率が上昇傾向にある中国は32.0%増。LCCの便数が減った台湾も4.1%増を見込む。

 旅客数のピーク日は、今回の年末年始は12月29日から1月3日までの6連休を含むことなどから、成田と羽田の出国の第1ピークは12月29日、入国の第1ピークは1月3日となる見込み。外国人旅客数の割合が多い関空は、出国の第1ピークは12月28日、入国の第1ピークは12月23日を予想する。