進化する宿 KPGが熱海、長崎の施設を新・改築で事業説明会

 カトープレジャーグループ(KPG、東京)は11月16日、東京・大手町のレストランで事業説明会を開いた。3日に静岡県・熱海伊豆山の「ATAMIせかいえ」に新棟(13室)をオープンさせたことや、2018年春に「長崎温泉やすらぎ伊王島」(長崎市)をリニューアルオープンさせることなどを紹介した。

 「ATAMIせかいえ」は15年に開設。エグゼクティブを対象にした研修施設と宿泊施設(12室)を併設している。新棟ではさらにラグジュアリーへの対応を進め、客室はバトラー制、最上階のペントハウスにはキッチンを設置、様々な料理に対応する専属のシェフも付けている。

 長崎市の施設は指定管理者として運営していたのを今年4月に取得。既存宿泊施設を12月から順次休館し、改装と新規宿泊棟の建設で、収容を現在の600人から1千人に増やし、施設名も「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」に改称する。

 カナダから人気の体験型デジタルエンターテインメント集団「モーメントファクトリー」を誘致し、日本初上陸の森の中のナイトウォーク、海沿いのナイトウォークなど光と映像を使ったアトラクションを常設する。

 リニューアルにより、年間集客数は現在の15万人から30万人を目指す。

 説明会では同社のスモールラグジュアリー旅館のブランドである「ふふ」の展開についても改めて紹介。現在の熱海に加え、18年に河口湖(山梨県)、19年に京都、熱海(別館、静岡県)、奈良、日光(栃木県)、20年に箱根(神奈川県)に新設する。


情報提供:トラベルニュース社