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顧客管理や社員満足向上にも重点 日本旅館協会関西のITセミナー、針谷本部会長が生産性向上語る

 日本旅館協会関西支部連合会IT戦略委員会(木下学委員長)はこのほど、大阪市北区の新梅田研修センターで2017年度第1回ITセミナーを開いた。

 木下委員長は「長年続けてきたセミナーは昨年から年2回の開催となり、集客と販売を中心に講師を招いて実施してきた。これからは顧客管理や社員満足度を高めることにも重点を置いたセミナーを開いていきたい」とあいさつ。その皮切りとして日本旅館協会本部の針谷了会長に講演を依頼したと話した。

 第1部は針谷会長が「旅館ホテルの生産性向上」を演題に講演。「我々の業界は熟練や高学歴の人間を必要とせず、正社員率も低い。平均賃金も安い。ここから脱却するには優秀な人材を使い生産性を上げ、成長産業にするしかない」と話し、2015年に旅館ホテル生産性向上協議会を開いたことを報告した。

 また宿泊・小売・飲食・介護・道路運送が生産性のワースト5業種であることも指摘し、改善を訴えた。

 11月7日には新梅田研修センターで、ヒューマンネットワークの福田茂夫社長が「財務の改革」、日本HR協会KAIZEN事業部の東澤文二さんが「社員による改善活動セミナー」をテーマとしたセミナーを開くので、ぜひ参加し生産性向上のヒントを掴んでほしいと呼びかけた。さらに生産性向上の最大の敵は経営者の不作為であり、無駄の排除であることを力説した。

 第2部ではシーアンドアールエムの小林武嗣社長が「旅館ホテルのCRM(顧客関係管理)入門」、第3部ではアプラスの加盟店営業部兼ペイメント事業開発部の熊田将昭マネージャーが「『We Chat Pay』説明会」、第4部では損害保険ジャパン日本興亜企画営業第5部5課の柴崎優紀課長代理が「保険・人材教育」について講演した。


情報提供:トラベルニュース社