主要50社、7月の国内旅行は0.5%減-外国人は13.4%増

  • 2017年10月22日

 観光庁が取りまとめた2017年7月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比0.5%減の2978億3010万円となった。同庁によれば九州や沖縄は「やや好調」だったが、それ以外の方面が低調で、前年をわずかに下回ったという。募集型企画旅行については、取扱額が2.7%減の955億6644万円、取扱人数が3.2%減の289万8485人となり、単価は0.5%増の3万2971円となった。

 取扱額が最も大きかったのはジェイティービー(JTB)25社で、2.5%減の900億356万円。2位は楽天で5.3%増の484億4985万円、3位はKNT-CTホールディングス8社で2.2%減の255億4839万円となった。

 前年からの伸び率は、WILLERが74.1%増の18億8873万円で1位に。以下はケイライントラベルが51.8%増の4486万円、エヌオーイー(NOE)が42.2%増の1億4187万円と続いた。国内旅行を取り扱う48社のうち、19社が前年を上回った。

 外国人旅行の取扱額の合計は13.4%増の167億1988万円で、韓国市場が好調だったという。募集型企画旅行については、取扱額が9.2%増の5億8704万円だったところ、取扱人数が15.1%増の4万6008人となり、単価は5.2%減の1万2759円となった。

 取扱額が最も大きかったのはJTB25社で、7.4%増の64億1620万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)5社で59.4%増の29億8963万円、3位は日本旅行で0.6%減の27億3631万円だった。

 前年からの伸び率の1位は京成トラベルサービスで、15万円から約18.7倍の300万円に増加。2位は名鉄観光バスで589.8%増の339万円、3位は読売旅行で420.8%増の2790万円となった。取扱額が1億円以上の企業では、ジェイアール東海ツアーズが98.6%増の1億217万円となり、以下は名鉄観光サービスが69.4%増の1億9357万円、HIS5社が59.4%増と続いた。外国人旅行を取り扱う35社のうち20社が前年を上回り、このうち6社が2倍以上の伸び率を示した。

 なお、海外旅行の取扱額の合計は6.6%増の1751億2886万円で、総計は2.4%増の4896億7885万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※4月からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加


主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
7月単月