JTB、ITセキュリティ会社に出資、サイバー攻撃対策

  • 2017年8月7日

 ジェイティービー(JTB)はこのほど、東京都でITセキュリティ技術を提供するBlue Planet-works(BPw)に出資した。同社が外部のITセキュリティ会社に出資するのは初めて。JTBグループは昨年の6月に発生した、i.JTBのサーバーへの不正アクセスによる個人情報流出問題を受け、ITセキュリティ対策の強化に取り組んできたところ。今年5月にはるるぶトラベルからの予約完了メールを装ったなりすましメールが不特定多数に送られる事案も発生していることから、サイバー攻撃対策の強化に向けて出資を決定したという。

 今後はグループ内のITセキュリティ対策の強化に加えて、ITセキュリティを含むJTBならではのソリューションの共同開発などに取り組む。また、BPwのソフトウェア「AppGuard」を、JTBグループ各社の取引先に代理販売する。

 BPwは今年の4月に、米国のサイバーセキュリティ企業であるBlue Ridge Networksから、「AppGuard」関連の事業を買収したところ。その際にANAホールディングスや第一生命保険、損保ジャパン日本興亜などから計55億円の資金を調達している。