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香港航空、関空線を9・10月に1日4便化、「日本人取り込む」

  • 2017年7月4日

リー氏  香港航空(HX)はこのほど、7月1日に成田/香港線が就航から1周年を迎えることを記念し、都内でレセプションを開催した。本誌の取材に応えた日本支社営業本部長のジェフ・リー氏は、1日3便で運航している関空/香港線を、好調を受けて9月4日から10月25日までは1日4便に増便することを明らかにし、「増便により日本人の取り込みを強化したい」と意欲を示した。認可申請中で、運航スケジュールは曜日により異なるという。

 HKによれば、関空発便は14時台から16時台にかけて出発し、17時台から19時台にかけて香港に到着。香港発便は8時台から10時台にかけて出発し、13時台から15時台にかけて関空に到着する。冬ダイヤ開始後も増便を継続するか否かについては未定としているが、好調に推移すれば継続する可能性があるという。

 HXは現在、成田、関空、新千歳など8都市から香港へ、週76便を運航。平均搭乗率は85%で、利用者は香港発の需要が75%、日本発の需要が25%を占める。リー氏は日本発の利用者のうち20%が、香港以遠のバリやバンコクなどへの旅行者であることについて述べた上で、今後はプロモーションの強化により、以遠需要の割合を30%にまで高めたい考えを示した。

 HXはエアバスA350型機を年内に3機受領する予定。リー氏によれば、まずは香港/台北(桃園)線などの近距離路線に導入する予定で、日本路線への導入は未定という。

▽香港空港にラウンジ新設、広さは既存の2.5倍

石田氏  レセプションでは東日本地区セールスマネージャーの石田明裕氏が、7月中旬以降に香港空港の「ミッドフィールドコンコース」にラウンジを新設することを紹介した。広さは、23番搭乗口付近にある既存のラウンジの約2.5倍にあたる1300平方メートルで、シャワー室や仮眠室なども備える。このほか東京、大阪、沖縄で旅行会社や消費者からの問い合わせに対応しているコールセンターについて、同じく7月中旬から、消費者への対応を沖縄に一本化することも発表した。

 そのほかには、このほど同社のアンバサダーとして起用したジャッキー・チェンさんが登場する新たなピーアール動画を披露。動画は同社のFacebookにも掲載しており、今後はYouTubeなどでも公開する。また、10月中旬まで都内のバス停留所などで実施する交通広告でも、チェンさんを起用したポスターを掲出する。