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エクスペディア、販売単価比較システム「Rev+」の提供開始

  • 2017年5月30日

西浦氏  エクスペディアグループは5月30日、都内で契約宿泊施設向けに、レベニューマネジメントのために開発した販売単価比較のための無料ツール「Rev+(レブプラス)」の説明会を開催した。レブプラスは契約施設向けの予約管理サイト「Expedia Partner Central(EPC)」上で提供するもので、昨年末に米国で試験的に提供を開始。改良を経て今月半ばからは、日本を含む全世界での提供を開始したところ。同グループが保有するビッグデータを基に予測した宿泊予約需要や、競合施設との料金比較などの情報を提供することで、利用施設の拡大をめざす。

 エクスペディアホールディングス首都圏第一事業本部本部長の西浦亮氏は冒頭の挨拶で、全世界のホテルにおけるレベニューマネジメントシステムの利用率が15%以下にとどまることを説明。「多くの施設は料金設定に多くの時間と労力をかけているが、レブプラスは無料でリアルタイムの情報を見られるため時間の節約になる。また、より適切な宿泊料金が設定できる」とアピールした。

富田氏  続いて、同社沖縄&ミクロネシア地区担当課長の富田雄二氏がレブプラスの機能と操作方法を説明。主な機能として「料金カレンダー」「マーケットアラート」「概要」「競合施設の料金トレンド」などを提供し、最大20施設を競合施設として比較できることを説明した。このうち「料金カレンダー」では、1年後までの競合施設の平均最安値などをひと目で確認できるようにした。

 「マーケットアラート」では、競合施設の料金の変動や需要動向などを通知。「概要」では、料金カレンダー上で選択した特定の日について競合施設の料金の詳細などを、「競合施設の料金トレンド」では、競合施設の過去45日間の設定料金の変動をそれぞれ確認できるようにした。

 同社では今後、競合施設との料金の比較に基づく「推奨料金」の表示機能、マーケットの需要に影響するイベント情報の表示機能などの追加も検討しているという。