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ピーチ、9月に仙台拠点化、新千歳、台北線を開設

  • 2017年5月17日

(左から)仙台国際空港代表取締役の岩井卓也氏、MMの井上氏、宮城県知事の村井嘉浩氏  ピーチ・アビエーション(MM)は5月17日、9月24日から仙台空港を関空、那覇に続く3番目の拠点空港とし、同日に新千歳線を1日2便で、25日から台北(桃園)線を週4便で、それぞれ開設することを発表した。日本のLCCが仙台発着の国際線を運航するのは今回が初めて。拠点化後は、現在1日2便で運航している仙台/関空線と合わせて3路線を運航することになる。使用機材は180席のエアバスA320-200型機。

 MMは2015年に、17年夏を目途に仙台空港を拠点空港にする方針を発表。関空線の平均搭乗率が80%以上と好調に推移していることや、宮城県などから強い要望があったことなどを受けて、このほど拠点化を正式に決定したという。今回の発表にあたり、同社CEOの井上慎一氏は「今まで以上に多くのお客様を国内外から(仙台に)お連れし、地域経済の活性化、ひいては地方創生と東北振興にも微力ながら貢献したい」とコメントした。

 同社広報グループによれば、拠点空港は「機材を夜間駐機し、路線を拡充できる空港」のこと。ただし、仙台線は「夜間駐機せずに路線を運航できる、利便性の高いスケジュール」であることから当面は実施せず、今後の路線展開に合わせて検討するという。

 新千歳線と台北線の搭乗率は、それぞれ平均で75%以上をめざす。日本人旅行者の利用に加え、台北線については台北発、新千歳線については台北線や関空線から乗り継ぐ外国人旅行者の利用を見込む。今後は国内外の20代から30代の女性などを主なターゲットに、新規需要の開拓に取り組む考え。特に訪日客については「仙台や東北のポテンシャルは高く、潜在需要を掘り起こすことができる」とし、地方自治体と協力してプロモーションに注力する計画だ。

 航空券の販売は5月24日から開始。新千歳線はハッピーピーチで片道4290円から2万3190円、台北線は片道7580円から3万9980円とした。ウェブサイトでの直販が中心だが、今後は旅行会社との協業も検討するという。運航スケジュールは以下の通り。


▽MM、仙台/新千歳、台北線運航スケジュール
・仙台/新千歳線(9月24日~10月28日)
MM413便 SDJ 10時00分発/CTS 11時15分着(デイリー)
MM417便 SDJ 14時45分発/CTS 16時00分着(デイリー)
MM414便 CTS 12時00分発/SDJ 13時05分着(デイリー)
MM418便 CTS 17時00分発/SDJ 18時05分着(デイリー)

・仙台/台北線(9月25日~10月28日)
MM775便 SDJ 16時55分発/TPE 20時00分着(月・火・木・土)
MM776便 TPE 11時00分発/SDJ 15時30分着(月・火・木・土)