KNT-CT、業績予想を修正、個人旅行の低迷で特損も

  • 2017年4月27日

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)は4月27日、昨年9月30日に公表した2017年3月期(16年4月1日~17年3月31日)の通期連結業績予想を修正するとともに、特別損失を計上した。売上高と当期純利益については下方修正し、営業利益と経常利益は上方修正した。

 売上高については当初予想比80億円減の3960億円に修正。欧州で続くテロ事件、軽井沢でのスキーバス事故、九州地震などに加えて、OTAの勢力拡大などによる環境変化で個人旅行事業が低迷した。一方、スポーツ事業などで一定の成果が見られたという団体旅行事業は堅調に推移し、そのほかグループ会社各社でコスト削減に努めた結果、営業利益は5億円増の29億円、経常利益は6億円増の31億円を見込む。同社によれば予想値は「堅めに見積もっていた」という。

 これに対して当期純利益は25億5000万円減少し、13億5000万円の赤字となる予定。特別損失は、店頭販売などに使用するソフトウェアへの投資が、個人旅行事業の低迷に伴い回収困難となったことを受けたもので、減損損失として38億2900万円を計上した。