JTBとビームス、共同で国内旅行商品開発、第1弾は天草

  • 2017年4月26日(水)

(左から)JTB国内旅行企画の大谷氏、ビームスの設楽氏  JTB国内旅行企画と衣料品や雑貨などのセレクトショップを運営するビームスは4月26日、地域活性化に向けた共同プロジェクト「JTBeams」を発表した。JTB国内旅行企画と他業種の協業はこれが初めて。同社が有する国内旅行の企画・販売力や、全国に展開するネットワークと、ビームスのマーケティング力などを組み合わせて、旅行商品や観光素材などの開発、「新たな旅の動機の創出」などに取り組む。まずは昨年の地震からの復興を支援するため、九州からプロジェクトを開始し、第1弾として天草地方のプロモーションや旅行商品開発を展開。その後は福岡市や宗像市を取り上げる予定だ。

 同日に都内で開催した記者会見で、JTB国内旅行企画代表取締役社長の大谷恭久氏は、近年の国内旅行の動向として「目的を持ち、その地域ならではの体験を求める旅行者が増加するなど、ニーズが細分化している」と説明。その上で、旅行会社のみの目線による商品開発と消費者のニーズのミスマッチが起きている可能性があるとの見方を示し、「このような課題を解決するためには、新しい感性や外部の物差しが必要」と今回の協業の理由を語った。

大谷氏  本誌の取材に応えた大谷氏は、ビームスについては同社が商品の販売だけではなく、商品の新たな使い方の提案や、新商品の開発などにも取り組んでいることを評価。一例として、天草の内田皿山焼のタコ壺を植木鉢として提案していることなどを挙げ、「異業種ならではの発想力、目利き、マーケティング力を旅行に活かし、国内旅行市場に新しい風を吹かせたい」と意気込みを語った。

 ビームス代表取締役社長の設楽洋氏は、昨年4月に国内外の消費者に日本のファッションや製品、食などを発信するプロジェクト「BEAMS TEAM JAPAN」を立ち上げ、新宿の自社店舗で関連商品を販売していることを紹介。「これまでは旅の提案まではしていなかったが、JTBとの取り組みで、さまざまなことができるようになるのでは」と期待を語った。なお、プロジェクトの第1弾に天草地方を選んだ理由としては「それほどメジャーではない観光地を我々の視点で取り上げ、お客様がどう反応するかを見てみたいと思った」とコメント。「BEAMS TEAM JAPAN」の総合アドバイザーを天草市出身の小山薫堂さんが務めていることも理由として挙げた。

次ページ>>>9月に共同開発商品を発売、訪日客も視野に


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