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足利「ニューミヤコホテル」の元運営会社が特別清算、負債8.4億円

  • 2017年4月12日

 東京商工リサーチによると、栃木県足利市などで3軒のビジネスホテルを運営していたニューミヤコホテルはこのほど、宇都宮地方裁判所から特別清算開始決定を受けた。負債総額は2015年2月期決算時点で約8億4000万円。3軒のホテルは現在、同名の新会社が運営している。

 ニューミヤコホテルは1922年に足利市で旅館として創業し、52年に会社設立。84年からはビジネスホテルに業態を転換し、以降は別館をオープンしたほか、群馬県館林市にも進出するなど、事業を拡大して最盛期の年間売上高は10億円を超えていた。

 しかし近年は、景気の低迷などにより業績が徐々に低下。近隣の葬祭業者向けのケータリングサービスなどに注力した時期もあったが、大手同業者の進出により、業績はさらに悪化したという。

 その後、2009年2月期以降は栃木県中小企業再生支援協議会に支援を要請し、金融機関の協力を得て事業を継続。15年11月には再生スキームの一環で新たに設立したニューミヤコホテルに会社分割で事業を譲渡し、16年10月の株主総会で解散を決議したという。