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阪急交通社、「伊豆クレイル」の一部車輌を貸切、5月に

  • 2017年3月29日

伊豆クレイル  阪急交通社は3月24日、東日本旅客鉄道(JR東日本)や下田市観光協会、伊豆急行の協力のもと、5月にJR東日本の観光列車「伊豆クレイル」の一部車輌を貸切で利用するツアー商品の販売を開始した。伊豆クレイルによる移動と、下田市内で5月19日から3日間にわたり開催される「黒船祭」を楽しむもので、同社によると旅行会社が伊豆クレイルの車輌を貸切にするのは初めて。

 伊豆クレイルは、土曜日と休日に小田原駅から伊豆下田駅までを運行する「リゾート列車」。内装のテーマは「和モダン」で、車内では伊豆の景色を眺めながら食事や酒を楽しめるほか、4両編成のうち2号車にはバーカウンターとラウンジを設けている。風光明媚な場所では徐行運転や一時停止するなど「あえてゆっくり行く」のが特徴。

 阪急交通社は全席がグリーン車の1号車と3号車の計46席を買い取っており、4号車については一般の旅行者が利用する。ツアーの行程は1泊2日で、東京駅を5月18日に出発するコースと、19日に出発するコースの2コースを用意。18日発のコースは復路で、19日発のコースでは往路で伊豆クレイルに乗車する。18日発コースの往路、19日発コースの復路については特急「踊り子」のグリーン車を利用する。

 伊豆クレイルの出発時や到着後には「おもてなしイベント」を実施。18日発のコースでは、伊豆下田駅を出発する際に幕末の武士などの衣装に身を包んだ伊豆急行の社員との記念撮影会などを開催するほか、車内でも武士に扮した伊豆急行の社員がお菓子を配る。

 19日発のコースでは、小田原駅で伊豆クレイルに乗車した後、伊東駅から乗車した下田の芸者が車内で「黒船祭」の概要を説明。そのほか、伊豆下田駅到着時に伊豆急行社員が横断幕で出迎える。そのほか現地での消費を促進するため、両コースともに黒船祭で利用できる300円分の「下田街歩きクーポン」を、1名あたり2枚提供する。

 旅行代金は2名1室利用の場合、18日発のコースは大人1名3万7900円、19日発のコースは大人1名4万1900円。