プレミアホテル、沖縄で事業拡大、1500室規模へ

  • 2017年3月7日

ケン不動産リース執行役員営業本部長の長嶋央典氏 プレミアホテルグループのブランドで国内外にホテルを展開しているケン不動産リースが、沖縄地域での投資を拡大している。同社は不動産会社「ケン・コーポレーション」の子会社で、同社グループでは2000年から本格的にホテル事業に着手。現在はグアムの5軒を筆頭に海外9軒、国内21軒、合計約7650室を展開。国内では北海道の7軒が存在感を示しており、沖縄はグアムと北海道に続くグループ3ヶ所目の重点投資地域として位置付けていく方針だ。

 この戦略のもと、3月1日には「リーガロイヤルクラン沖縄」の建物と運営会社を買収。また、昨年4月に取得していた「JALプライベートリゾートオクマ」を5月1日付で「オクマプライベートビーチ&リゾート」にリブランドする。これに、15年7月開業の「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」と、20年春の開業をめざして取り組んでいる名城ビーチでの開発計画を合わせて4軒で約1100室規模とする。

「リーガロイヤルクラン沖縄」外観 沖縄での取り組み強化についてケン不動産リース執行役員営業本部長の長嶋央典氏は、国内外のLCC就航に加えて物流のハブ化が進んで航空アクセスが拡充していることが背景と説明。今後も「機会があれば引き続き投資を継続していきたい」といい、5軒で1500室程度を目安としたい考え。

 今後は、夏のビーチリゾートとしての需要だけでなく、閑散期における那覇エリアでの滞在型需要を喚起していく方針。同一地域に複数の施設を持つことで、ホテル単体だけでなく地域への需要喚起に取り組みやすくなるという。旅行会社経由での利用促進にも積極的で、旅行会社がプレミアホテルグループの客室を予約できるシステムも今月中旬以降に稼働する計画だ。