リッツ、日本4軒でF&Bアピール-ニセコ以降も続々開業へ

  • 2016年9月29日

ザ・リッツ・カールトン大阪総支配人のクリストファー・クラーク氏は、ビジネストラベラー誌によって2016年版のアジア太平洋地区最優秀ラグジュアリーホテルブランドに選ばれたことを報告 東京、大阪、京都、沖縄で営業するザ・リッツ・カールトン4軒は、「Source to Table」を新たなテーマとして各ホテルの料飲部門の魅力を打ち出す。直訳すれば「素材から食卓に」といった意。ホテルなどの世界では、地産地消をめざすFarm to Tableのコンセプトが浸透してきているが、農業だけでなく魚介類や水といったあらゆる素材を重視する姿勢を伝えたい考え。

 9月28日には東京で4軒合同でのメディア懇親会を初開催して新テーマを発表し、レストランの料理長らがそれぞれ選び出した素材を活かした料理を提供した。例えばザ・リッツ・カールトン大阪のレストラン「花筐」では和歌山の湯浅町で、濾過せずにもろみが残った状態のオリジナルの醤油を作ってもらっているほか、白米については米も水も鳥取県のものを使用している。

 ザ・リッツ・カールトン東京ホテル・プロモーションズ・マネージャーの小西純子氏によると、もともと例えば北海道出身のシェフが幼馴染の漁師から特別に魚を仕入れたり、あるいは築地市場などの業者との個人的な繋がりをベースにした購買部門を通さない機動的な仕入れを認めたりといった取り組みをしていたが、このほど新たに4軒で一貫して提供できる価値を伝える共通のメッセージとして「Source to Table」を採用したという。

 なお、こうしたメッセージはインテリアなど料飲以外の他の項目についても設定し、ブランドを強化していく方針だ。


▽17年は節目の年、6軒目以降も「次々発表」

 ザ・リッツ・カールトン沖縄総支配人の吉江潤氏は懇親会の乾杯の挨拶で、2017年は大阪にとって20年、東京にとって10年、京都には5年と節目の年になると説明。今後についても、すでに5軒目のニセコが2020年までの開業予定が公表されているが、これからも「次々に発表していく」と語り積極的な展開を計画していることを明らかにした。