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スカイマーク、全日空との共同運航は16年冬ダイヤめど-新体制発足

  • 2015年9月29日

 スカイマーク(BC)は9月29日、全日空(NH)とコードシェア契約を締結するとともに、臨時株主総会と取締役会を開催し、新経営体制を決議した。BCによると、コードシェアについては基本契約の締結をおこなったところで、具体的な対象路線の選定や便数、予約管理システムの利用などは今後検討していく。詳細なスケジュールは未定だが、10月中旬に「何らかの概要や方向性について示すことができれば」(BCマーケティング広報課)との考え。16年の冬スケジュールを目途に調整を進めたいとした。また、NHによれば、既に他社とコードシェアをおこなっている羽田/新千歳線、福岡線などについては実施しない見込みだという。

 新経営体制については、既に発表があったとおり、代表取締役会長にインテグラル代表取締役パートナーの佐山展生氏が就任。佐山氏は取締役会議長と、事業戦略の総括を担当する。また、代表取締役社長には今年6月まで日本政策投資銀行取締役常務執行役員を務めていた市江正彦氏が就いた。同氏は経営戦略会議議長、事業運営、業務執行統括、監査室を担当する。今後の方針などは未定だが、BCマーケティング広報課によれば「サービス、価格面の独自性が出せる形で展開していきたい」という。

 さらに、BCは再生計画で弁済資金の調達方法として挙がっていた、スポンサーによる180億円の募集株式の払い込みが完了したと発表。180億円のうち、インテグラルが50.1%、UDSエアライン投資事業有限責任組合(UDS)が33.4%、ANAホールディングスが16.5%を出資した。これにより、BCは発行済み株式全てを無償取得し、合わせて取得した株式すべてを償却する100%減資を実施した。

 このほか、BCでは再生計画の確実な実行と、今後の事業活動における資金需要に対し「機動的かつ安定的な資金調達を可能にする手段」として、みずほ銀行とコミットメントライン契約を締結した。コミットメントライン契約とは、銀行とあらかじめ契約した期間と融資枠の範囲内であれば、何度でも資金の借り入れや返済を可能とする契約のこと。融資枠は100億円、契約期間は9月29日から2020年9月29日までとした。

 なお、新体制については以下の通り。

▽BC、新経営体制
(氏名/役職/担当職務)
・取締役
佐山展生氏※新任/代表取締役会長/取締役会議長、事業戦略総括
市江正彦氏※新任/代表取締役社長/経営戦略会議議長、事業運営、業務執行総括、監査室担当
矢口秀雄氏※新任/専務取締役/総括
本橋学氏※新任/専務取締役執行役員/経営企画、マーケティング統括、情報システム担当
西岡成浩氏※新任/取締役執行役員/財務、経理、総務人事、上場準備担当
増川則行氏※新任/取締役/安全・整備・運航・空港担当、安全統括管理者

・執行役員
田上馨氏/執行役員/経理担当
寺田成利氏/執行役員/総務人事担当
仙北谷茂氏/執行役員/空港管理担当
小野輝雄氏/執行役員/クルー管理・訓練審査担当
兼子学氏/執行役員/安全推進担当
松尾愛一郎氏/執行役員/整備担当
大橋一成氏※新任/執行役員/マーケティング担当
佐藤洋一郎氏※新任/執行役員/監査室・内部統制担当

・監査役
坂木公禎氏/常勤監査役/-
谷村大作氏※新任/常勤監査役/-
山内弘隆氏※新任/監査役/-

・顧問
土佐谷昭氏/顧問/整備担当
湯浅多喜氏/顧問/安全推進・整備担当
山本礼二郎氏※新任/顧問/経営全般担当