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夏休みの国内旅行、全方面で好調-北陸新幹線やUSJが人気に

  • 2015年6月18日

 日本旅行業協会(JATA)が大手ホールセラー5社(※)に実施した国内旅行の夏休み(7月1日~9月30日)の販売動向調査で、国内旅行の予約人数は7月が前年比2.8%増、8月は3.3%増、9月が52.5%増といずれも前年を上回り、全方面で好調だった。

 方面別では、北陸新幹線の開業により、北陸に加えて軽井沢や信州なども人気が上昇。また、妖怪ウォッチやハリーポッターなどの新アトラクションで注目されているユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や高野山開創1200年などで、京阪神は7月が19.7%増、8月が11.0%増、9月が34.1%増といずれも2桁増となった。

 商品別の傾向を見ると、大曲やハウステンボスでの花火大会、東北の夏祭りなど、夏のイベントが組み込まれたツアーは例年通り堅調に推移。加えて、世界遺産の暫定リストに入った軍艦島のツアーなど、世界遺産に関する商品の人気が高まっているという。

 また、JATA会員各社381社の営業、企画、カウンターなどの担当者453名におこなったアンケートでは、人気の方面は1位が北海道、2位が沖縄、3位が東京ディズニーリゾート(TDR)を含む東京となった。北海道は動物園や自然体験などさまざまなアクティビティーがあることや、夏でも涼しいことなどから3世代での旅行が増加。また、沖縄は小さな子供を含めたファミリーに滞在型のリゾートが人気となり、東京はTDRや東京スカイツリーなどが好調を維持しているという。

※調査はジェイティービー、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行、阪急交通社、ANAセールスの5社を対象に6月上旬に実施。5社のパッケージツアー申込予約の前年比の数値をもとにJATAが取りまとめた。