itt TOKYO2024

夏休みの国内旅行は好調-富岡製糸場で群馬人気、体験型素材も

  • 2014年6月30日

 日本旅行業協会(JATA)が大手ホールセラー6社(※)に実施した国内旅行の夏休み(7月1日~9月30日)の販売動向調査で、国内旅行の予約人数は、7月が前年比2.7%増、8月が2.1%増、9月が0.9%増となり、3ヶ月とも前年を上回る結果となった。

 方面別では東北が好調に推移しており、7月が5.6%増、8月は4.2%減と減少するも、9月は54.4%増と増加。三陸鉄道の開通や東北夏祭り、花火大会などが人気を博している。また、このほど世界遺産に登録された富岡製糸場がある群馬方面への注目度が高まっているという。

 セグメント別では、シニア世代で価格より内容を重視する傾向が続いており、JATAによると個人では行くことが難しい場所や予約が取れない旅館、レストランなどを組み込んだツアーを選択しているという。また、女性とシニア層には尾瀬のハイキングや屋久島のトレッキング、富士登山のようなハイキングや登山などの体験型のツアーが人気だ。このほか、2015年春に運行が終了するトワイライトエクスプレスの引退効果もあり、寝台列車を使う旅行に人気が集まっているという。

 また、JATA会員各社363社の営業、企画、カウンターなどの担当社員473名におこなった人気方面に関するアンケートでは、1位は北海道、2位は沖縄、3位は大阪となった。コメントによると、北海道はモデルコースに沿ったレンタカープランなどが、沖縄は新規開業ホテルや石垣島、西表島といった離島が人気。大阪はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新アトラクションやあべのハルカス効果などで増加しているとのコメントがあった。


※調査対象旅行会社はジェイティービー、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行、阪急交通社、ジャルパック、ANAセールスの6社。予約状況については、6月上旬に調べた、6社のパッケージツアー申込予約の前年比の数値をもとに、その動向を示す傾向値として取りまとめた