【ホテル総支配人リレーインタビュー】第1回 パレスホテル東京総支配人 渡部勝氏

  • 2021年1月11日(月)
-2021年および2022年の日本人国内旅行者数、訪日旅客数はどの程度と想定して経営計画を立てられていますでしょうか

渡部 オリンピック・パラリンピックがどのような形で開催されるのか分からない状況ですが、ワクチン接種が2月から始まることを踏まえると、訪日旅客は9月頃から徐々にアジアを中心に戻り始めるのではないでしょうか。2019年の3000万人から考えると、2022年にはその40%から50%くらいには戻ってほしいところです。

 今年の年間の平均稼働率は50%程度を想定しています。1月の動きにもよりますが、2月以降政府がGo Toトラベルを再開してくれると先が見えてくるのではないかと思います。これまで私自身も時間ができると海外に出ていましたが、コロナを機に改めて国内にも目を向けるようになりました。日本人による国内旅行も見直されるきっかけとなることを願っています。

-環境や地域に対する取り組みについてお聞かせください

渡部 生ごみを肥料に変えるといった活動にはリニューアル前から取り組んできました。ホテルというのは見方によっては贅沢な空間ですので、そのなかでサステナブルな活動にはしっかりと向き合っていきたいと考えています。

 例えばこの1月から、1階のレストランではカトラリーを一皿毎に交換することをやめ、箸とミートナイフ、ステーキナイフ、フォークのセットに変えました。お客様との接触回数が減ることで感染予防になるだけでなく、オペレーションの効率も上がり、洗い物が劇的に減るので洗剤や水の節約にも繋がっています。

 また正月期間のみのランチビュッフェでは、お客様がスマートフォンからQRコードでオーダーする仕組みを試験導入したところ、食べ残しを減らし、フードロスを大幅に抑えることができました。環境への配慮においては、当たり前と思っていたことを見直していくとともに、人的なサービスとITとをいかに組み合わせていくかが今後の課題です。

 ホテルにとって地域の魅力、「エリア力(りょく)」は非常に重要です。最初にお話しした通り丸の内には商業施設や新しいホテルなどが次々にオープンし、本当に魅力的な街になりました。もちろん宿泊施設としては競合相手ですが、エリア力が増すことはより多くのお客様が足を運んでくれる機会にも繋がります。長く営業している地域のランドマークホテルとして、これからも地域を盛り上げる活動には積極的に関わっていきたいと考えています。

-トラベルビジョンの読者である観光産業の方々へのメッセージや提案をお願いいたします
お濠と同じ庵治石が施された石垣の前で

渡部 人間の「旅をしたい」という強い欲求はどんなにIT化が進んでもなくなりはせず、人と人とがふれあうこの業界は普遍的なものだと思っています。我々はどのプレイヤーが欠けても立ち行かない運命共同体です。ホテルもサプライヤーがあり、パートナーがあっての事業で、自分たちだけで商品を売ることはできません。

 我々にとって2021年が本当のリセットの年になるでしょう。旅の力を信じて、未来に向けてともに乗り越えていきたいと強く願っています。

-最後に、バトンを渡される方のご紹介と、渡部様からその方へのご質問をお願いいたします

渡部 エースホテル京都の総支配人、飯田雄介さんにバトンをお渡しします。非常にポジティブで明るく、一緒にいると元気をもらえる方です。オープン直後にコロナに向き合うことになった彼が、どんな取り組みでスタッフのモチベーションを上げているのか、どんなアクティビティをしているのか、是非伺いたいと思います。

-ありがとうございました

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