専門性で生き残る:海外高所登山ツアーのアドベンチャーガイズ

  • 2020年2月11日(火)
-海外での高所登山ツアーとはどのようなものでしょうか

古屋氏古谷 高所登山は準備・装備・ガイドなどすべてにおいて専門性が必要になるため、例えば5000メートル以下の山なら10名まで、それ以上なら8名までという風に、ツアーは少人数で催行します。また、「ツアーリーダー」の役割が特に重要で、ツアーの鍵を握っています。

 当社には6名の社員に加えて、フリーランスの外部スタッフからなる「AGガイドチーム」の山岳ガイドが約30名、そのほかに海外在住のコーディネーターもいます。全員が日本山岳ガイド協会認定の山岳ガイドもしくは登山ガイドの資格を持っており、彼らにツアーリーダーとして参加してもらっています。

 ツアーリーダーの重要な仕事は、ツアー全体の雰囲気づくりと参加者1人ひとりへのきめ細かなサポート、そして安全管理です。時には命を懸けるような場面もある高所登山ツアーにおいて、知らない人同士が1つの目標に向かっていくには、ツアーリーダーのリーダーシップと、参加者の経験や体力に合わせたサポートが必要不可欠です。ツアーリーダーについては、この資質を見極めて採用するようにしています。

-参加者の安心と安全の確保に向けた取り組みについてお聞かせください

古谷 高所登山の事前準備には徹底的に時間をかけていて、国内ツアーや技術講習会などを実施しているほか、特に健康診断に力を入れています。高所登山を取り扱っている他の旅行会社や、日本登山医学会に所属するドクターとともに「登山者検診ネットワーク」を構築し、より安全性を上げるようにしていますが、普通の健康診断とは違って細かく項目を設定してハードルを上げているので、それを嫌って「登山者検診ネットワーク」に加盟していない旅行会社に流れて行く人もいるほどです。

 しかし我々としては、ガイドラインがないなかで医療機関と一緒にこの分野を開拓してきた自負があり、これらの事前準備を徹底するポリシーは死守しています。登山に100%の安全はありませんが、しっかり準備することでその精度を上げることはできます。

 また、ヨーロッパアルプスをはじめ、アフリカや南米など世界各地に信頼できるガイドたちの連絡事務所を置いているので、現地の情勢や天候の急変などにも臨機応変に対応できます。ツアーリーダーも常日頃から救急法や高所医学の研修会などに参加するようにしており、現地スタッフとともに安全管理を徹底します。

-顧客との信頼関係はどのように構築していますか

古谷 登山ツアーでは出発前の準備から始まり、最後の登頂という感動体験までを一緒に経験するので、どのツアーもチームとしての結び付きは強くなり、必然的にリピーターも増えます。1回でも当社のツアーにご参加いただければ、登山や登頂に対して本気であることや、「登頂のプロ」が揃っていることが分かっていただけると思います。

 何と言ってもお客様には命を預けていただくわけですから、こちらも真剣になりますし、こちらが真剣でないとお客様も命を預けようとは思わないでしょう。

 新規客については、既存の登山マーケットのなかで奪い合うのではなく、新しいマーケットを開拓していきたいと考えています。例えば「エベレストなんて素人には無理」という先入観がありますが、しっかりと準備をすれば登頂できない山ではありません。そのような情報を、年に何度か開催する説明会やFacebookなどで発信し、山好きを増やしていきたいです。

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