専門性で生き残る:「美術の旅」のアトリエトラベル

「現地で本物」こそが醍醐味
強みは自らの経験と人脈

  • 2019年7月29日(月)
-アトリエトラベルの強みとは何でしょうか

アトリエトラベルのロゴマーク 江里口 他社にない強みがあるとしたら、私自身の経験といえるでしょう。ヨーロッパだけではなく、アジアや中近東などこれまでに100ヶ国以上を訪ね、小さな町や村も訪問してきました。さまざまな美術館の見どころや、スケッチに最適な場所など、豊富な情報を蓄積しています。また、心から美術が好きで、日頃から展覧会に出品したり、70年の歴史を持つアマチュア画家クラブの「チャーチル会東京」にも所属したりしているので、美術関連の人脈も広いと自負しています。

 ただ、お客様と接する時は「旅行会社の社長と顧客」という関係ではなく、「絵が好きな者同士」「絵を描く者同士」が付き合う気持ちで接しています。不思議なことに、絵を愛する者の間だけで感じる“周波数”のようなものがあり、お互いにそれを感じていると思います。

-そもそも「美術の旅」の魅力とは何でしょうか

江里口 美術の魅力は本物を自分の目で観ることにあり、テレビやスマホの画面で見るのとは明らかに違う感動が生まれます。建築物とは違い、時に美術品は海を渡って日本にやって来ますが、やはり現地で見るのが一番です。

 おすすめの旅行先は、やはりヨーロッパです。イタリアならカラヴァッジョ、マルタなら教会の絵画、スペインならゴヤ、ポルトガルならアズレージョと、どの国の美術にもそれぞれの魅力があります。ヨーロッパ以外ではイランに惹かれていて、ペルシャ絨毯は紛れもない美術品ですし、人も素晴らしいですね。

-今後の目標を教えてください

江里口 実は昨年の6月に、身体を壊して引退を考えました。後継者が育っているので後を任せようと思っていたのですが、 幸いに回復して元気になったので、再び海外を飛び回っています。海外に行けなくなったら国内のツアーに、国内も難しくなったら近場にと、できる限り美術の旅に携わっていきたいと考えています。

 アトリエトラベルについては、心の底から「美術を愛する人に、美術を堪能できるツアーを提供したい」と思って設立した会社です。それぞれのツアーをオーダーメイドで造り上げ、社員が添乗するスタイルは、これからも変えないでしょう。

 今後の業界には、かつて私がいた環境のように、もっと自由にツアーを造成できる環境ができると良いと思います。社員が興味を持ったものにとことん向き合い、ツアーの形にして、仕事になるのが理想です。利益を追い求める今の旅行会社には難しいことかもしれませんが、若い人が育っていかないのは、夢をもって仕事ができていないからでは、と危惧しています。

-ありがとうございました
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