「地方発海外」を牽引、ツアー・ウェーブの戦略-江口社長インタビュー

ホールセール事業にかける想い
「リスク軽減で需要開拓」、チャーターで共存共栄めざす

  • 2019年3月7日(木)
-国際チャーター便の実績についてお教えください

江口 当社の決算に合わせて集計した前年度(17年11月~18年10月)の取扱実績は、片道ベースで青森空港が78本、秋田空港が42本、福島空港が20本、以下、仙台空港10本、長崎空港6本、千歳空港4本などとなっており、全体では168本で8564人を取り扱いました。

 青森が多かったのは、かつて定期便が大韓航空(KE)のみであった環境のなかで、青森県などと連携し定期便化を目標にエバー航空(BR)のチャーターを地道に実施してきたところ、訪日需要の高まりもあって本数が大きく増加したから。78本のうち74本はプログラムチャーターです。この実績が実り今年7月からはBRが定期便化することになりました。

 秋田空港と福島空港が多いのも似た事情で、両空港ともプログラムチャーターが多くを占めています。新潟は遠東航空(ファーイースタン航空、FE)のチャーターで数年間の実績を積み上げ定期便化を実現し、この4月からは週3便化も果たしました。秋田と福島でも同じようなねらいがあり、昨年からプログラムチャーターに取り組んでいます。

 18年11月からの今年度は、ゴールウデンウィークの10連休もあり、引き続き福島、秋田のプログラムチャーターも設定されているので、前年度から本数は倍増する見込みです。ゴールデンウィークの繁忙期などはもちろんワンショットのチャーターも手掛けていますが、基本的には先々の定期便化の可能性を見出せる路線へのチャーター誘致に力を入れていくことは変わりません。

-御社は地方発の国際チャーター便を主力にしている以上、地方発の海外旅行需要が非常に重要となりますが、地方の出国率は高くありません

江口 JATA東北支部で海外旅行委員長も務めていますが、3年前からJATAとしてパスポート取得キャンペーンにも取り組んでいます。宮城県からは県の助成を受けて、仙台空港の直行便利用を条件に旅行者にパスポート取得費用の1万円をサポートしています。初年度は300名限定で実施し、2年目は600名が利用。3年目の今年も定員の600名がほぼ埋まりました。青森空港や新潟空港に関しても韓国観光公社の協力を得て、やはりパスポート取得費用をサポートしています。

-地方の出国率が伸び悩むのはなぜでしょう

江口 結局のところ、海外旅行に行きづらいというのが最大の理由でしょう。航空会社の営業担当者から「東北も高速道路を使えば意外に近い。バスを仕立てるから成田発のツアー造成を」と持ち掛けられることがありますが、数字の上では「成田まで3時間」であっても、実感としては遠いのです。出発時はまだしも帰路に関しては、はるばる海外から帰国して、そこからまたバスで3時間となると「引いて」しまいます。新幹線でも同じことです。時間だけでなくコスト負担も大きいわけで、自宅から直接国際空港へ向かい、しかも1万9800円、2万9800円といった手ごろな値段で海外旅行できる大都市圏とは環境が違います。

 その点、地元からすぐに出発でき、帰国したら空港から車ですぐに帰宅できるチャーター便には大きな強みがあります。地域の旅行会社には、お客様に対して「こんなチャーターがあるから、ここへ行かないか」と働きかけていただきたいと思います。我々がリスクを負って機会を創出するので、是非一緒に地方発海外旅行需要の開拓に取り組んでほしいと願っています。

-ありがとうございました
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