T-LIFEとIAJ、シナジー最大化で「生き残る旅行会社」に

タイヘイグループで旅行・航空関連8社が協働
極東ロシアの活用にも期待

  • 2019年1月28日(月)
-将来的にはT-LIFEホールディングスの傘下に8社もの会社が集まります。改めて、同社の設立の目的と、加えて現在の進捗状況についてお聞かせください

石川氏石川 4社それぞれに歴史と得意分野があるので、まとめて1つの会社にするよりも、各社の特長やブランドを残した上で統括のためのT-LIFEホールディングスを立ち上げ、次の時代を生き残るための課題を解決していくことにした。まずは各社ともに、大手会社であれば当り前に持っているインフラを欠いていた。例えば各社で優秀な新卒を採用することは難しいので、今後はT-LIFEホールディングスが採用活動をおこない、各社に配属する形をとる。すでに4社の人事制度については統一し、人材の交流を可能な体制にしている。

 仕入れも一元化し、契約先はすべてT-LIFEホールディングスに切り替えている。訪日客の増加などで宿泊施設の確保が難しくなっているなか、T-LIFEとして調達できるメリットは大きい。T-LIFEホールディングスには経営企画機能も設けた。中小企業の経営企画は社長が担うため、個人の考え方に依る部分があるが、会社として次の時代を考える機能を持つ必要がある。

 また、ネット販売への移行も大きな課題で、避けては通れない。タイヘイグループ内ではスキーツアーなどを取り扱うトラベルインがネット完結型のビジネスを展開していたが、その他の会社はウェブマーケティングなどの機能を持っていなかったので、T-LIFEホールディングスには専門の部門を設けた。

 T-LIFEホールディングスは昨年4月に立ち上げ、まださまざまな準備を進めているなの段階で、すぐに大きな効果が出るわけではないと思う。しかし今年からは4社の業務をカバーする共通の新たなシステムが本格稼働するので、業務はかなり効率化されるだろう。

-中長期的なビジョンについてもお聞かせください

石川 各社を、次の時代を生き残る旅行会社にしていきたい。専門店が集まるショッピングモールのようなイメージで、お客様に選んでもらえるように有機的にシナジーを生んでいく。例えば、東日観光は訪日旅行が強いが、トラベルインのスキーツアーを結びつけたりしていくことができる。

 来年からはバリアフリーのツアーを強化したいとも考えている。タビックスジャパンも東日観光も力を入れている分野で、これまでも特別支援学校など法人のお客様を取り込み、年間1万人以上に利用していただいているが、個人のお客様にも展開していく。今後はシニアのマーケットが大きくなっていくので、旅行しやすい仕組み作りを進めていきたいと考えている。今後は素材型のコモディティー商品はどんどんネット販売に移行していくが、バリアフリーのツアーなど内容訴求型の商品では、旅行会社の強みが生かされる。

 また、東日観光や湯旅は修学旅行に強いが、IAJグループの傘下入りで、今後は極東ロシアへの修学旅行も可能ではないかと考えている。極東はロシアのなかでも治安が良いので、実績を積めば台湾などに並ぶデスティネーションになると思う。若者が交流することによって、将来的なリピートにもつながる。

 店舗については、旅行商品を売る役割が縮小しているなか、着地型旅行の観点から現地の旅行者への商品やサービスへの提供を強化できないか考えている。地域創生の面でも貢献できるので、持っているリソースをうまく活かして展開していきたい。

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