トップインタビュー:名鉄観光サービス代表取締役社長の日紫喜俊久氏

現場力で中計達成へ、強みの団体営業強化
昇龍道で訪日客誘致に注力

 名鉄グループの旅行会社として、中部地方を中心に全国展開している名鉄観光サービス。2015年度からの3ヶ年に渡る中期経営計画では、「重点市場のシェア拡大」と「拡大市場への資本・人財投下」に注力している。このほど代表取締役社長に就任した日紫喜俊久氏は、中四国営業本部長、関西営業本部長などを歴任してきた経験を活かし、中期経営計画の達成をめざす考えを示した。同社の強みを「現場力」と語る日紫喜氏に、中期経営計画の進捗状況や達成に向けた取り組みなどを聞いた。


-名鉄グループにおける貴社の立ち位置を教えて下さい

日紫喜俊久氏(以下敬称略) 名鉄グループは名古屋鉄道の沿線などを中心とする中部地方を中核エリアとして、観光施設やホテル、バス、タクシーなど、観光に関わる施設やサービスを提供している。観光施設などへの送客やサービスの利用促進は、我々の大きな仕事の1つだ。中部地方では「名鉄ブランド」として圧倒的な知名度があり、知名度を活かして営業力を高めていきたい。

 また、我々は全国に7つの営業本部を置き、約100店舗を展開している。スタッフの採用は営業本部ごとに実施し、地元をよく知る人材を社員に迎え入れている。各地域の特色を活かした事業をおこない、地域と密接な関係を作っていきたい。

 社長に就任して以来話しているのは、スピードとサービスの「2つのS」を徹底すること。中期経営計画でも触れたが、付加価値の高い営業にしっかりと取り組む必要がある。お客様の琴線に触れるサービスは、お客様によって異なる。現場のスタッフがお客様のニーズをいかに汲み取り、付加価値のあるサービスを提供するかが最も重要なことだ。今後も「現場主義」を徹底してビジネスに取り組んでいきたい。