トップインタビュー:MIATモンゴル航空日本支社長 ソドノムドルジ・プレブスレン氏

今夏に羽田発着チャーター実施
成功を定期便化への布石に

 MIATモンゴル航空(OM)は今夏、羽田/ウランバートル間で週2便のスケジュールチャーター便を運航する。羽田空港の国際線発着枠のうち、未使用枠を使用するもので、同社の羽田からのチャーター便運航は4年ぶりとなる。日本支社長のソドノムドルジ・プレブスレン氏に今回の試みの目的や、今後の日本市場における展開などについて伺った。


-今回のチャーター便の概要と、期待していることについて教えて下さい

プレブスレン氏(以下敬称略) 8月1日から10月25日までの期間、週2便で火曜日と土曜日の昼間時間帯の運航を予定している。利用客のメインは日本からの観光客で、70%が日本から、30%がモンゴルからになると思う。

 使用機材はボーイングB737-800型機で、ビジネスクラス12席とエコノミークラス150席。需要さえあれば、240人乗りのB767型機に変更することもできる。今回は注目を集めている羽田からのチャーター便なので、ロードファクターは85%以上をめざしている。

 日本・モンゴル間の直行便を就航している唯一の航空会社としては、是非とも日本路線を拡大していきたい。そのためには羽田に空きがあるこの機会に、スケジュールチャーターで実績を作り、羽田線の定期便化につなげたいという考えがある。モンゴル政府も羽田線用のスロット取得を希望しており、7月下旬に大統領が訪日する際には、これまでのように成田ではなく、羽田を利用する予定だ。

 成田からは通年、関空からは夏期限定で直行便を運航しているが、日本における需要は観光、ビジネスともに年々増えてきている。将来的に羽田に乗り入れることができれば、首都圏における利便性が向上するだけでなく、地方の観光客もモンゴルに行きやすい。現在、地方からは大韓航空(KE)などを乗り継ぐ場合が多いが、そのニーズを取り込みたい。