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スペシャリスト・インタビュー:トップツアー 係長 大手健次さん

今までにないプラスαを提案することでマーケットを刺激したい

 東急観光時代からトップツアーの郡山支店で11年の勤務歴をもつ大手さん。地方支店では、担当部署ごとに業務を分担するというより、一般ツアーからグループまでさまざまなマーケットを扱っていたといいます。デスティネーション・スペシャリストの取得は、シンガポールに行く修学旅行を担当した際に挑戦しました。現在は東京の法人西事業部でグループを担当。これまでとはがらりと環境が変わりましたが、地元である東京に帰っての営業となり、DSや過去の経験を活かしてグループマーケットを開拓していきたいといいます。

トップツアー株式会社
東京法人西事業部第2営業部 係長 大手 健次さん
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト
シンガポール認定



Q.郡山支店での長い勤務経験と比べ、東京はいかがですか

 まずマーケットの大きさが圧倒的に違いますね。営業としての仕事内容に大差はないと思いますが、間口が広いというか、マーケットに可能性を感じるというか。こちらからの仕掛け次第でいろいろとできることがあるのではないかと思っています。

 昨年の8月に東京地区の改変がありまして、法人にさらに力を入れるべく東京地区の法人営業の支店が西と東に統括されました。私は東京法人の西事業部に配属となり、東京へ来てようやく半年になります。


Q.シンガポールのDSを取得された経緯を教えてください

 郡山支店時代に、シンガポールへ行く修学旅行を担当したのがきっかけです。修学旅行は決定から催行までの間に時間がありますので、一般的なことしか知らなかったシンガポールをこの際、より深く勉強しようと思いました。当社では、合格すると受講料や受験料などが補助されるので、そのシステムも後押しになりましたね。

 日々進化するシンガポールは、最新情報を含め勉強が必要です。修学旅行は07年の11月に催行、DSを取得したのは翌年の春になってしまいましたが、資格取得に向けて勉強したことをその修学旅行に活かすことができました。例えば、グループごとにマレー地区、アラブ地区、インド地区といった異文化エリアを体験するプログラムを組み込んで、シンガポールらしさを演出するといった具合に。また、それ以後もDSのバッチを見てシンガポールに関する質問をお受けしたり、会話が広がったりといった効果がありました。


Q.シンガポールへ法人の営業をかけるとしたら、どんな提案ができるでしょう

 DSのおかげで、シンガポールへの誘致には自信があります。シンガポールのアピールポイントは、治安の良さと日本人の口にあう食事。そして東南アジアらしくない雰囲気でしょうか。先ほどお話した修学旅行のように、1つの国にいながら異文化体験ができることも強みです。

 よく提案しているのは、スタークルーズのスーパースター・ヴァーゴでのクルージングです。シンガポール発着で2泊、3泊のコースがあり、マラッカ、ペナン、プーケットなどへ行くコースがあります。ドレスコードやチップといった煩わしいシステムのないカジュアルさに反して、施設やサービスは一流ホテル並みなので、ゴージャスな船旅が楽しめるのが特徴です。


Q.今後の法人営業に関し、今どんなことを考えていらっしゃいますか

 「旅行業界を取り巻く厳しい現状は決して楽観できるものではありませんが、だからといって悲観する必要はないと思っています。我々が扱っている「商品」、つまり「旅行」が“娯楽”である以上、楽しくなければいけません。自ら斜陽産業と呼ぶには早いのではないでしょうか。

 この業界でできることはまだまだあると思います。確かに各社が同じような商品を同じような価格で販売していては伸びていかないでしょう。しかし、お客様の声に真摯に耳を傾けて、今までにないプラスαを提案していくことで、個人旅行も法人営業も動いていくチャンスはあると思います。「お客様満足度100%+αのご提案」とは、1年前から当社が真剣に取り組んでいる顧客満足度向上のための指針の1つです。社員全員が携帯しているクレド※にも書いてあるのですが、指針だからというだけでなく、本当にそう思いながら、日々の業務に励んでいます。

※クレド(CREDO)=ラテン語で「心情」「志」の意味


ありがとうございました


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